都会の隠れ家で‟茶事”を愉しめる「南青山 即今(そっこん)」が、瑞々しく爽やかな趣向の茶懐石コースを6月3日(月)より提供中だ。
同コースは、茶人・益田鈍翁氏が「太郎庵」で催した初風炉茶事の再現料理をアレンジしたもの。たまには日々の喧騒から離れ、日本の伝統文化や旬の味わいを体感してみるのも悪くないだろう。
茶事の楽しさを現代に伝える非日常空間
「堅苦しい」「入りづらい」というイメージが先行しがちな茶道だが、実際の茶事には友人を招いて料理や酒を楽しみ、美術品の数々を楽しみ、語り合う楽しさがある。
茶道宗和流*十八代の宇田川宗光氏が監修する同店は、そんな茶事の楽しさをより多くの人に知ってもらいたいという想いを原点としている。
同店では、広間でくつろぎながら味わう茶懐石や、蝋燭灯りの茶室での点前(てまえ)が楽しめるのはもちろん、オリジナルの和カクテルを含む多彩なアルコール類も取り揃えられている。
日本の伝統文化を‟旬”の味わいとともに堪能
「太郎庵初風炉」の再現料理をベースにした、茶懐石コースの流れを紹介していこう。
まずは事前予約のうえ、来店。服装にとくに指定はなく、正座やあぐらがしやすい服装であればOKだ。お茶席に入る前の待合「寄付(よりつき)」では、お茶道具に傷がつかないよう腕時計や指輪などを外し、身支度を整える。
コースの始まりを告げるのは、香りをつけたお湯「香煎(こうせん)」と、今回は水羊羹がセレクトされた「主菓子(おもがし)」となる。
次に、三畳台目をベースにした小間へ移動し、濃茶・薄茶をいただく。ここでは細かい作法を気にする必要はなく、心を落ち着かせながらお茶を味わいたい。
広間に戻った後は、一汁三菜から始まる懐石料理をゆっくりと堪能する。
同コースでは、アスパラガスやカツオといった旬の素材を取り入れた、カラダに嬉しいメニューを展開。腕を振るうのは、出張茶懐石料理店「いわや」で30年以上修行したという板長の岩谷博一さんだ。
同店では、講師を招いた室礼(しつらい)講座や数寄勉強会といった、様々な茶事イベントも開催予定。日本の伝統文化を体験しつつ、自分自身の引き出しを増やしてみるのも悪くないだろう。
南青山 即今
所在地:東京都港区南青山5-12-4 全菓連ビル B1F
アクセス:東京メトロ「表参道駅」より徒歩6分
営業時間:昼の部 11:30~15:00(L.O.13:00)、夜の部 17:00~22:00(L.O.20:00)
定休日:水曜
公式サイト:https://www.sokkon.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000098364.html
(zlatan)
* 金森宗和を祖とする茶道の流派。雅な道具を好むことから「姫宗和」とも呼ばれ、宮中にも影響を与えた