幻の連載がついに単行本化!ナポレオンの魅力と一生を追い、戦争と人間の本質に迫る伊集院静氏の旅エッセイ

作家・伊集院静氏が実際に現地を訪れ、取材などを交えながら綴った旅エッセイ『ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅』が、9月13日(水)に、小学館から発売された。

27年前の「週刊ポスト」幻の連載を単行本化した「戦争と人間」の本質に迫る注目の書だ。

戦争と人間の本質に迫る思索の旅エッセイ

伊集院静氏は、『皐月』で作家デビュー、『受け月』(文藝春秋)で直木賞を受賞。その他にも、『乳房』で吉川英治文学新人賞、『機関車先生』で柴田錬三郎賞、『ごろごろ』で吉川英治文学賞、『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞受賞。2016年には紫綬褒章を受章した作家として知られる。

小学館からは『美の旅人』『夢のゴルフコースへ』『旅だから出逢えた言葉』シリーズ、『なぎさホテル』『旅行鞄のガラクタ』を出版している。

この度発売となった『ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅』は、27年前に『週刊ポスト』で連載していた「ナポレオン街道」を加筆修正・単行本化したもの。

その内容は、1815年、地中海の流刑地エルバ島を脱出した稀代の英雄ナポレオンが、サン・ジュアン湾に上陸して、再び天下を取るために都パリを目指し進軍した「ナポレオン街道」を、伊集院氏が実際に訪れ、その道を辿り、ナポレオンの子孫の取材なども交えながら綴った思索の旅エッセイだ。

貧しいコルシカ島に生まれ、軍事の天才として頭角を現し、皇帝にまで上り詰めたナポレオン。法典を整備し、道路やルーヴル美術館、競馬の基礎を作るなど、数々の偉業を一代で成し遂げながらも、ワーテルローの戦いに敗れ、セント・ヘレナ島に流され、最後は孤独な死を遂げた。

ロシアによる戦争で多勢の人が切ない時間を費やされている昨今。プーチンにはなくて、ナポレオンにあったものは一体何か。「戦争と人間」の本質に迫る幻のエッセイが、取材時のカラー写真16ページとともに、いま蘇る。

本書の目次を一部抜粋して紹介しよう。「ナポレオンは花が、美しいものが好き?」「塹壕で見たもの」「ナポレオンを悩ませた浪費癖」「英雄待望論」「ナポレオンとルーヴル美術館」「ナポレオンの禁欲主義」「ナポレオンは競馬の創始者?」「皇帝は伊達男だったのか?」など、伊集院氏の視線により紐解かれる皇帝・ナポレオンの魅力とその一生が、濃密に凝縮されている。

本書は、27年の時を経て編集・単行本化された幻の旅エッセイ。紀行文・旅行読本としても、手元に置いておきたい1冊といえよう。

『ナポレオン街道 可愛い皇帝との旅』
著者:伊集院静
定価:2,200円(税込)
仕様:四六判・本文400ページ、カラー口絵16ページ
発売日:販売中
公式サイト:https://www.shogakukan.co.jp/books/09389132

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002293.000013640.html

(高野晃彰)