在りし日の姿がよみがえる。昭和の列島を駆け抜けた国鉄の急行列車が満載の『急行列車追跡乗車記』発刊

より速く、より効率的な乗り物が次々と誕生しても、過ぎ去った時代の記憶が人の胸を熱くするのはなぜだろうか。

隔月刊雑誌『旅と鉄道』をはじめ、鉄道・旅・歴史・民俗・カルチャーをテーマとした雑誌や書籍を発行する天夢人社が、3月22日(水)に『急行列車追跡乗車記』を刊行した。

昭和の列島を駆け巡っていた国鉄の急行列車を追った一冊で、好調につき重版となった『寝台特急追跡乗車記』に次ぐ急行列車版となる。

昭和の急行列車がよみがえる『急行列車追跡乗車記』

取り上げる急行列車は蒸気機関車あり、客車あり、夜行列車あり、多層建て列車ありと多彩だ。昭和50年代の走行写真を中心に、運行に密着取材して撮影した写真をふんだんに掲載する。

編成や車両の移り変わり、その後の列車の変遷など、貴重な写真の数々とともに在りし日の姿を振り返る。

さらに、途中停車駅や車内外の様子、沿線の風景など、かつての空気を感じられる写真も満載。往時の撮影カットをデジタルリマスターし、昭和の急行列車が書面によみがえった。

撮影は鉄道写真家・南正時(みなみ・まさとき)氏。蒸気機関車の撮影に魅了され、50年以上に渡り鉄道を撮り続ける。

1971年に鉄道写真家として独立後は、新聞、鉄道雑誌、旅行雑誌にて撮影・執筆で活躍し、著書は50冊以上を数える。迫力ある写真の数々は必見だ。

全国を走った急行列車から29列車を選定

書面では全国を走った急行列車から29列車を選りすぐって取り上げる。まずは北海道から急行ニセコ、急行大雪、急行宗谷、急行しれとこ。

雪深い東北を走り抜けた急行津軽、急行まつしま、急行あがの、急行奥只見、急行ときわ・奥久慈、急行十和田。

急峻な北信越を走った急行佐渡、急行志賀、急行アルプス、急行能登路、急行兼六、急行立山、急行たかやま。

東海・近畿の急行として急行東海、急行比叡、急行かすが。中国・四国の急行として急行大社、急行但馬、急行さんべ、急行うわじま、急行あしずり。

そして九州を走った急行から、急行えびの、急行出島、急行日南、急行由布を取り上げる。

往時の時刻表、走行区間の地図も掲載し、まるで撮影者と一緒に全国を旅しているかのような構成だ。

さらにコラムとして全国のユニーク急行を取り上げ、循環列車の急行いぶり、海上を走った急行Hovercraft「とびうお」、EF58形重連が牽引した急行ちくま51号のほか、急行くずりゅう、急行ぎんなんなどにも触れる。

定価2,200円(税込)で、全国の書店やAmazonなどのECモールにて取り扱う。電子書籍版も用意されている。ノスタルジーとともに往時を振り返る、永久保存版として手元に一冊いかがだろうか。

旅鉄BOOKS066『急行列車追跡乗車記』
定価:2,200円(税込)
仕様:A5判・160ページ
ISBN13:9784635824699
書籍詳細:https://www.temjin-g.co.jp/books/4422000061/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005147.000005875.html

(SAYA)