琵琶湖の漁師直営の旅館「舟倉」が3月開業。天然ビワマスや郷土料理ふなずしなど新鮮な湖魚料理を味わう

滋賀県初*となる湖魚を専門にした漁師直営旅館「舟倉(ふなそう)」が3月1日(水)にグランドオープンする。オープンに先駆けて、1月28日(土)より「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングを開始した。

湖魚料理の魅力を次世代に伝承し漁師不足解消へ

同旅館のある滋賀県長浜市湖北町は、水質がきれいで魚の生臭さが少ない古来からの固有種の漁獲量が高いエリアとして知られている。昭和30年頃までは琵琶湖の漁師業は盛んであったものの減少傾向にあり、現在は現役漁業者の6割が65歳以上と、高齢による漁師の減少は避けられない現状に直面している。

長年営まれてきた琵琶湖の漁業文化を残していくため、同旅館での湖魚の消費を増やし、地元漁業で漁獲する湖魚の消費推進や活性化へとつなげ、新しいビジネスモデル「漁師×旅館」の参考事例となることを目指すべく、漁師旅館「舟倉」のオープンを決意したという。

漁師が獲った鮮度抜群の天然湖魚

“びわこの宝石”と呼ばれる、上質な脂が口の中でとろける琵琶湖の固有種「ビワマス(サケ科)」など、同旅館の湖魚は全て天然モノ。「湖魚は泥臭いイメージを持っていたが、食べやすく感動する美味しさ」と言われるような、店主自らが漁獲する天然湖魚が楽しめる。

滋賀県でしか食べられない湖魚料理

約400年の歴史を持つ琵琶湖の固有種は、ビワマス、ホンモロコ、ニゴロブナ、イサザ、ゴリ、コアユ、スジエビ、ハス等の50種類を超え、多彩な食べ方が育まれてきた。

独自の食文化が継承される中で、その代表である「ふなずし」は根強い人気を誇るものの、近年のニゴロブナ減少を理由に販売する飲食店が激減。そんな中、同旅館では自家製の「ふなずし」を作っている。ふなずし独特の臭みが少なく、チーズのようなまろやかな熟成した味わいが特徴だ。

琵琶湖が一望できるロケーション

同旅館は、1日2組限定で、全室レイクビュー、ジャグジーバスからも琵琶湖の四季折々の景色を一望することができる。

湖魚の美味しさや魅力を発信

湖魚の消費・流通は極めて限定的。また、コロナの影響で観光需要や外食需要の減少による魚の消費低迷は更に進んでいる。

そのような中で、同旅館はクラウドファンディングを通して、琵琶湖の自然豊かな地域・伝統、湖魚のおいしさなどの魅力を発信。そうして次世代に伝承していくことで、地元漁業の湖魚の消費推進や活性化につながると考えている。

クラウドファンディングのリターンには、食事付きの宿泊券や「びわ湖の幸づくしのお食事コース」といった食事券のほかに、自宅で琵琶湖の天然湖魚が味わえるお取り寄せも用意している。

琵琶湖の自然と伝統を味わってみたい。

最高のビワマスが​食べられる湖魚専門の漁師旅館「舟倉」
実施期間:実施中~2月28日(火)
クラウドファンディングページ:https://camp-fire.jp/projects/650884

舟倉
所在地:滋賀県長浜市湖北町尾上313-7
宿泊料金:1名 25,000円~(税サ込)~/1泊2食付
開業日:3月1日(水)

(田原昌)

* 舟倉調べ