土屋太鳳さん出演、夏木マリさんが演出を務めるコンセプチュアルアートシアター「印象派 NEO vol.4」が、新タイトル「The Miracle of Pinocchio “ピノキオの偉烈”」となって、6月14日(水)より新国立劇場で上演されることが決定した。
さらに、新国立劇場に加え、京都、北九州、高崎とルーマニアのシビウでの上演も決定。2020年に新型コロナウイルス感染拡大の状況を受けて上演延期になっていた、待ちに待った舞台がいよいよスタートする。
今年30周年を迎える舞台「印象派 NEO」
「印象派 NEO」は、圧倒的な空間と演出のダイナミズムが魅力のコンセプチュアルアートシアターとして、夏木マリさんが心血を注ぎクリエイションをしてきた舞台。今作のプリンシパルとしてピノキオ役を務めるのは、今年女優15周年を迎える土屋太鳳さんだ。
夏木さんは、オーストラリア出身の歌手・シーアさんの「アライヴ」日本版ミュージックビデオでの土屋さんのダンスパフォーマンスに魅了され、数年かけてラブコールし、今作でついに共演が実現したという。
土屋さんは同作に出演するにあたり、こうコメントを寄せている。
「夏木マリさんに初めてお会いした日から、私は人生の節目の扉の前に立つと、マリさんの顔を思い浮かべます。もしかしたらあの瞬間すでに『ピノキオ』はこの世のどこかに生まれていて、少しずつ私に近づいていたのかもしれません。
初めてのワークショップから思わぬ月日が経ちましたが、『試される時は、新しい挑戦ができる時』と微笑むマリさんは表現界の太陽です。追いかけ導かれ、今の私にしかできない表現を届けたいと思います」
また、表現者として今年50周年を迎える夏木さんは、土屋さんの出演について「花嫁でも、母親でもなかった私が、今、太鳳さんを演出できるかと考えましたが、子どもを持つという世界で最も勇気のある決断をしたパフォーマーと一緒に創る舞台は奇跡の時間だと確信したのです。」とコメントした。
舞台芸術最大級の祭典「シビウ国際演劇祭」に正式招待!
さらに、同作はルーマニア中央に位置する都市、シビウで開催される世界最大級の演劇祭「シビウ国際演劇祭」から正式招待を受けた。
シビウ国際演劇祭は1993年に学生演劇フェスティバルとして発足。後に本格的な国際演劇祭として発展し、市内のさまざまな場所が会場となって、世界各国から多くのアーティストが参加するようになった。現在ではエジンバラ演劇祭、アヴィニョン演劇祭に並ぶヨーロッパ三大演劇祭だ。
正式招待を受け、夏木さんは「今、シビウ国際演劇祭で、印象派 NEOを上演できることは創り手としてこの上ない喜びです。日本発の舞台がどの様に受け入れられるか、創作意欲が沸騰します。」と喜びのコメントを寄せた。
同作の公演日と会場は、6月3日(土)・4日(日)が高崎芸術劇場 スタジオシアター、6月10日(土)・11日(日)が北九州芸術劇場 中劇場、6月14日(水)~18日(日)が新国立劇場 中劇場、6月22日(木)・23日(金)がロームシアター京都 サウスホール、6月28日(水)がSala Eugenio Barba(シビウ国際演劇祭)となっている。
「印象派」をコンセプチュアルアートシアターと銘打ち、身体能力を極めた独自の舞台表現を確立した夏木マリさんと、まさに旬の女優・土屋太鳳さんの真剣勝負を目撃しよう。
The Miracle of Pinocchio 「ピノキオの偉烈」公式Webサイト:https://inshouha-neo.com
(MK)