スイスの高級時計ブランド「タグ・ホイヤー」が、コレクターに人気の高いモデル「カレラ」にインスパイアされた世界限定600本のタイムピース「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ 60周年 アニバーサリーエディション」を発売した。
ブランドファンにとっては、是が非でも手に入れたい逸品だ。
ジャック・ホイヤー氏の不朽の名作時計「カレラ」
1963年にタグ・ホイヤーが発表した「カレラ」は、60年にわたり腕時計クロノグラフのジャンルを定義し、そのクラシックでエレガントなデザイン、視認性抜群のダイヤル、そして信頼性の高い技術で、世界中の愛好家から評価されてきた。
カレラが誕生したのは、ジャック・ホイヤー氏が、1962年にロドリゲス兄弟に出会ったことがきっかけ。そこで当時、メキシコで開催されていた危険なロードレース「カレラ パナメリカーナ」の存在を知り、その名をクロノグラフに使うことを思い付いたという。
このモデルは野心的で上昇志向の強い若い世代の願望を表現しており、ラウンドケース、視認性、シンプルなデザインは、当時の若者たちの憧れでもあった。
控えめながら機能性抜群のヴィンテージカレラ「2447SN」
「カレラ60周年」を記念する準備として、タグ・ホイヤーのデザインチームとエンジニアリングチームは、ヴィンテージカレラの中でも最も収集価値の高いモデル、1960年代後半に発売された品番「2447SN」へ回帰することを決めた。
カレラのファーストモデルが生まれたのは1963年のこと。そして1960年代末には、第2シリーズがラインアップに追加される。それらはシルバーのダイヤルにブラックのサブダイヤル、またはその逆のブラックのダイヤルにシルバーのサブダイヤルを備え、それぞれ「パンダ」「逆パンダ」と呼ばれた。
「2447SN」は、シルバーのダイヤルにブラックのサブダイヤルで、命名の法則通り「パンダ」モデル。第1世代のモデルの成功を基に、2447SNは巧妙なデザインを加え、視認性をさらに向上させる工夫を加えた逸品だった。
「2447SN」を再解釈した、ファンにとって特別な記念モデル
「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ 60周年 アニバーサリーエディション」は、「2447SN」を忠実に再解釈した記念モデル。
センター針とアワーマーカーのブラックストライプ、12時位置のダブルストップ、ブラックのカウンターにハイコントラストなホワイトのインデックスなど、ヴィンテージから新モデルへ、カラーリングがそのまま採用されている。
また60分計と12時間カウンターが逆になっていることや、オリジナルの時計に記されていた放射性トリチウムを示す「T」がダイヤル上にないこと、現代的なスーパールミノバを採用していることなどは、本モデルならではの特徴と言える。
サファイアクリスタル製ケースバックからは、タグ・ホイヤー約80時間のパワーリザーブを誇る自社製自動巻クロノグラフムーブメント ホイヤー02を観賞できる。さらに、ケースバックには時計のシリアルナンバー、XXX/600と、100メートル防水(10気圧)の刻印も。
バックルには、パンチング加工を施したブラックのカーフ製レーシングストラップとピンバックルが付属。
「2447SN」との繋がりを示すこの時計が、真のホイヤーファンやコレクターにとって特別な逸品であることは間違いない。
タグ・ホイヤー公式WEBサイト:https://www.tagheuer.com
(IKKI)