世界遺産・熊野古道を歩いて“ととのう”サウナ「Kumanoko Sauna」で最高のリトリート体験を

和歌山県中辺路町にある世界遺産・熊野古道の一棟貸し宿「SEN.RETREAT TAKAHARA」に、屋外式の薪サウナ「Kumanoko Sauna」が新設し、1月28日(土)に開業する。

「ととのう」は「蘇り」と相通じる部分があるため、巡礼しながらサウナでととのえる、これまでになかった新しいリトリート体験の誕生だ。

一棟貸し宿「SEN.RETREAT TAKAHARA」にサウナ新設

「Kumanoko Sauna」は、「熊野古道を歩いた後にサウナと水風呂でととのう」という、新たな巡礼文化を創出しようとつくられた。

大自然の中でストレスをリセットし、明日の自分を好きになる「リトリート体験」をコンセプトとする「SEN.RETREAT TAKAHARA」と同じく、“心身ともにリトリートすること”が叶えられるように設計している。

人の目を気にせず、自由なサウナ体験が可能

「Kumanoko Sauna」はすでに温められている中に入る一般的なサウナと異なり、薪割りや火入れなど、一から作り上げるサウナだ。

1組限定の貸し切り宿で、私語や寝転がることは禁止されておらず、自由に楽しむことができるのも魅力の一つ。サウナのすぐ横に露天の水風呂があり、サウナと水風呂のサイクルを何度でも堪能できるのも嬉しい。

また、水風呂の巨大な風呂桶は、和歌山県名匠にも表彰された、地元の桶職人・松本濱次氏が手がけた。

サウナ内はあえて照明をあまり入れず、ほの暗い空間でストーブの火を見つめることで、禅や瞑想のように“無になる瞬間”が生み出されるようにした。恋人や仲間と一緒にいながらも、自分自身と対話する時間を持てる空間となっている。

熊野古道の主要ルート・中辺路沿いには現状、他にサウナ施設がない。熊野古道を歩き、サウナに入って心身ともにリトリートするという、一連の流れができ上がれば、新たな巡礼文化が誕生するだろう。

熊野古道から巡礼文化を体感してもらいたい

同施設を手がける日本ユニスト社は、熊野古道・中辺路沿いに4カ所の無人運営宿「SEN.RETREAT」をつくる計画を進めている。「蘇りの地」として古来より信仰を集めた熊野にあることから、「蘇り」「魂を清める」という特徴をもとに、「リトリート」というコンセプトをつけた。

コロナ禍前の熊野古道は日本の宗教観や自然を体感しようと、トレッキング目的の外国人であふれていたが、熊野古道を訪れたことがない日本人は多かった。

そこで、「今まで熊野古道に来たことがない人に泊まってもらえる宿」を目指し、宿を起点に楽しめるアクティビティや飲食物の充実をはかった。結果的に「SEN.RETREAT」は2021年10月の開業以降、多くの宿泊者が訪れた。

しかし、その一方で「熊野古道も歩いた」という人はほとんどいなかったため、「Kumanoko Sauna」は、もっと幅広い層の人に熊野古道の価値を知ってもらいたい、という思いから誕生した。

熊野古道を数時間トレッキングして、サウナと水風呂に入ってととのい、翌日また古道の続きを歩く。新たな巡礼文化とも言える、これ以上のリトリート体験があるだろうか。

Kumanoko Sauna
所在地:和歌山県田辺市中辺路町高原1966 「SEN.RETREAT TAKAHARA」敷地内
SEN.RETREAT TAKAHARA:https://sen-retreat.com/stay/takahara/

(hachi)