南青山「INTERSECT BY LEXUS–TOKYO」にて熱・光・音によるエネルギーの循環を体験できる作品を展示中

東京・南青山にあるLEXUS(レクサス)のブランド体験スペース「INTERSECT BY LEXUS – TOKYO」にて、熱音響と光による空間インスタレーション作品『Ethereal Cycles』を、2023年1月25日(水)まで展示中だ。

電気を用いたアートインスタレーションで、鑑賞者へ新しい体験を提供する。

大型インスタレーション作品『Ethereal Cycles』

作品を手がけるのは、機械仕掛けの装置を通して周囲の環境とのつながり、新たに見出される「自然」をテーマにしたメディアアート作品を展開するアーティスト・コレクティヴ「Natura Machina(ナチュラマキア)」。

今回の新作『Ethereal Cycles』は、彼らが近年取り組む“レイケ管”と呼ばれる熱エネルギーを空気振動へと変換する熱音響変換現象をもとにした大型インスタレーション作品だ。

展示空間には、フレームに吊られたガラスの円筒群がグリッド状に組まれて設置されている。それぞれの筒の中に組み込まれた電熱線が光と共に発熱すると、周囲の空気が下部から引き込まれ、周期的な圧力変化が音となって空間に鳴り響く。

それぞれの電熱線はプログラムされたリズムで順次駆動し、光と音の重なりが空間内をさまざまな経路で移動していく。さらにこれらは、周囲の気流や気温、鑑賞者の動きなど、取り巻く空間のさまざまな要因に影響を受ける。つまり、どの瞬間も同一とならず、常に変化し続ける。

同作品を通して、都市空間のように整然と並ぶフレームとのコントラストの中で、鑑賞者はその間や周囲に漂う空気の質感や空間の存在、エネルギーの循環にさまざまな感覚で意識を向けることになる。

クルマを通して新しい体験を提供する「LEXUS」

今回の展示は、電気を介して環境に驚きの体験をもたらす新しい展示であり、電気エネルギーを使ってこれまでにない新たな体験を創造する点において、LEXUSの電動化ビジョンと共鳴し、実現へと至った。どの瞬間とも、同じ音となることがない同展示は、聞く人それぞれに多様な印象をもたらす。

アーティスト・コレクティヴ「Natura Machina」

「Natura Machina」は、アメリカを拠点に活動するアーティストであり、デザインエンジニアのMikhail Mansion氏とKuan-Ju Wu氏、インタラクティブメディア研究者・アーティスト・東京大学大学院教授として活動する筧康明氏を中心にするアート集団。

今回の作品を含む熱音響変換現象を利用したインスタレーション、Soundformシリーズは、第23回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞を受賞している。

作品との“対話”を通して個人・空間・環境まで視野が広がる体験を楽しもう。

INTERSECT BY LEXUS – TOKYO
所在地:東京都港区南青山4-21-26
公式サイト:https://lexus.jp/brand/intersect/tokyo/garage/ethereal-cycles.html

(hachi)