文化財と次世代に伝える技術を守れ!銀座 蔦屋書店にて保存技術の魅力や価値を伝える展示イベントを開催

銀座 蔦屋書店で、9月17日(土)~9月30日(金)の期間、文化財保存のために欠くことのできない「文化財保存技術」の展示イベント「それは、文化を未来に残す仕事。」を開催する。

蔦屋書店・蔦屋家電での同イベントは、3店舗(銀座、二子玉川、代官山)での開催を予定。第一弾が今回の銀座 蔦屋書店での開催となる。

「文化を未来に残す仕事」の魅力や価値を伝える展示

「それは、文化を未来に残す仕事。」は、令和4年度日本博主催・共催型プロジェクト「日本の技EXPO~文化財を守る自然の素材と匠の技術~『伝統建築工匠の技』『選定保存技術』発信事業」の一環として開催される。

また、同イベントは、国民的財産ともいえる全国各地の有形無形の文化財を後世に引き継ぐための日本の技「文化財の保存技術」を体感できる「日本の技EXPO」とバーチャル空間のメタバースサイト「技バース」との連動企画でもある。

日本には、文化財の保存に欠くことのできない伝統的な技術・技能を、次世代へ継承する「匠」が存在する。

「それは、文化を未来に残す仕事。」は、ポスター、パネル展示を通して、そんな匠たちの“文化を未来に残す仕事”の魅力や価値を伝える。

同時に、「文化や匠にまつわる」「匠の技を旅する」をテーマにブックフェアを開催。匠たちによって守られてきた、日本の伝統建築をめぐることができる観光スポットを紹介する書籍・写真集を集める。まずは、本の世界から本物の匠の技を覗いてみて、実際の旅に活かすのもよいだろう。

イベントとの連動企画「日本の技EXPO」「技バース」

先人が築き上げた大切な遺産・文化財。文化財保護法では、文化財保存のために欠くことができない、伝統的な技術・技能である「文化財の保存技術」のうち、保存の措置を講ずる必要のあるものを「選定保存技術」として選定し、その保持者や保存団体を認定する制度を設けている。

「日本の技EXPO」は、「選定保存技術」を広く知ってもらうため、日本が誇る技術・保存団体についての発信を行っている。

「技バース」は、卓越した日本の技「文化財の保存技術」を体感できるバーチャル空間のサイト。サイト内の空間を歩き回りながら、クイズやアイテム集めといったアクティビティを通じ、日本が誇る匠の技術を楽しみながら、理解をより深めることができる。

1975年の選定保存技術制度創設後、現在までに「選定保存技術」の選定・認定が随時行われ、伝承者養成事業・技術の保存・伝承と多くの努力が払われている。

ユネスコは、2020年12月に「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」の無形文化遺産を決定。宮大工や左官職人などが継承してきた17分野の匠の技術が世界に認められた。

歴史ある神社、仏閣はもとより、古い街並みに残る町家など、日本には数多くの伝統的建築物が存在する。

後継者や資金不足などの問題により、古い建築物が日々失われているという現状には目を覆いたくなるものがある。

同イベントを通じて「文化財の保存・保護」という問題に、多くの人が強い関心を抱いてくれることを願ってやまない。

それは、文化を未来に残す仕事。@銀座 蔦屋書店
会場:銀座 蔦屋書店
所在地:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F
公式サイト:https://store.tsite.jp/ginza/event/art/28614-1306080830.html

(高野晃彰)