茶師が和菓子づくりのために選びぬいたお茶を使用し、京菓子職人が丹念に作り上げる一品。
享和3年、京都・西陣で初代鶴屋伊兵衛により創業した「鶴屋吉信(つるやよしのぶ)」から、和菓子のために選びぬいた京都府内産・宇治抹茶とほうじ茶を使用した新商品、焼き菓子「茶茶音(ちゃちゃね)」が発売。鶴屋吉信の一部店舗・公式オンラインショップにて3月18日(金)より販売される。
京都発・日本茶の魅力を発信する「茶茶音」
「茶茶音」はまろやかな白あんをつつんで焼き上げた香ばしくかぐわしい焼き菓子。
「お茶の京都」プロジェクトをはじめ、近年改めて注目される、京都発の日本茶文化。日本伝統の緑茶の魅力と、それによって輝く和菓子の美味しさを体験して欲しい、そんな想いから「茶茶音」は誕生した。
茶師が本気でえらんだ、和菓子のためのお茶
茶師とは、茶葉を選定・調合し、お茶として仕上げる職人のこと。古くは室町時代ごろから活躍してきた、京のお茶づくりには欠かせない熟練の技だ。
鶴屋吉信は京都・宇治で160年間営まれてきた老舗茶問屋のルーツを汲む茶師、中村淸孝(なかむら きよたか)氏の協力をうけ、「茶茶音」の素材にふさわしいお茶を茶葉の選別からブレンドして完成させた。
和菓子を輝かせるお茶選び
一般的に高級とされ好まれるお茶は、香りほどよく、うまみ・甘みが多く、さらりと飲まれるのにちょうどいい。しかしそれだけでは、焼き菓子のようなこんがりと風味の強い生地には合わず、お茶本来の美味しさを表現することが難しい。
試行錯誤のすえ、茶師・中村氏が選びぬいたのは、「渋み」「苦み」が飲用のものよりずっと強い“濃い”お茶の葉。
「茶茶音」のこんがりと香ばしく、バターのコクと風味も香る“強い”生地を活かすには、あえてうまみや甘みよりも、お茶の香りとガツンと強い「苦み」を主役にしたお茶えらびが必要だった。
香ばしい焼き菓子生地、まろやかな甘みの白あんの「茶茶音」は、お茶本来の豊かな香りの向こうにほんのわずかな苦みの余韻が残る、まさに「お茶の和菓子」としてのベストなバランスで完成した。
熟練の茶師と京菓匠の技、芳醇なお茶の世界
使用するのは、茶師厳選の「お抹茶」と「ほうじ茶」。それぞれを練り込んだ生地でまろやかな白あんを包み、ころんと可愛く焼き上げた。
抹茶には小倉を、ほうじ茶にはクルミを乗せて、食感と風味のアクセントに。白あんはお茶の味を引き立て、全体が調和するよう、あっさりとなめらかな舌ざわりと甘みに炊き上げた。
茶茶音 抹茶
挽茶の風味が引き立つ、濃厚なお抹茶生地。小倉と抹茶が織りなす、和の美味しさ。
茶茶音 ほうじ茶
香ばしいほうじ茶の風味にくるみのコクが出会い、洋の香り感じる美味しさ。
「茶茶音 抹茶」「茶茶音 ほうじ茶」の価格は、各一個303円。抹茶・ほうじ茶(各1個)2個入 692円。抹茶・ほうじ茶(各2個)4個入 1,296円で販売する。
お茶と和菓子が一体となり調和した一品は、手土産として喜ばれること間違いない。
URL:https://www.tsuruyayoshinobu.jp/product/dp/chachane
(hachi)
※表示価格は全て税込