東京・築地の日本茶喫茶と茶葉の店「寿月堂」築地本店がリニューアル

日本茶の世界を体感できる空間で、日本茶の楽しみを知る。

創業1854年の海苔の老舗「丸山海苔店」は、日本茶喫茶と茶葉の店「寿月堂 築地本店」を4月8日(金)にリニューアルオープンする。

パリ、アメリカ・ポートランドにも出店

安政元年創業の「丸山海苔店」が日本茶の美しさを世界に伝えるために始めた「寿月堂」は、香り高いオリジナルブレンドのお茶を幅広く取り揃える日本茶専門店。

2008年にオープンした寿月堂パリ店は、日本茶とともに日本の文化を伝えてきた活動が認められ「ルイ・ヴィトンシティガイド」や「FIGARO」など200誌を超えるメディアに紹介されてきた。

2017年には、アメリカ・オレゴン州ポートランドに会社を設立し、北米の展開を開始。日本茶カフェのプロデュース、ギフト開発、アメリカ人スタッフへの日本茶研修も行っている。

茶の湯と禅の本質は同一であるという「茶禅一味」をコンセプトに、築地本店は世界的に著名な建築家・隈研吾氏のデザインによってリニューアルオープン。

フランス「パリ店」銀座「歌舞伎座店」に続いて、茶禅の精神を具現化した曲線状の竹が広がる空間で茶の心を体感できる。

デザインのコンセプト

建築家・隈研吾氏は「寿月堂 築地本店」のデザインコンセプトに関して、こう語っている。

「⽵の野点傘にインスパイアされて茶禅の精神を空間化した。千利休に原点があるとされている野点は、作法よりもゲストをもてなす⼼を⼀番としており、現代に茶禅の精神を息づかせ続ける寿⽉堂の柔軟なふるまいと共鳴している。
われわれは寿⽉堂のパリ店、歌舞伎座店と⽵を使ってデザインしたが、3店舗⽬となる築地本店は野点に現れる開放性や清々しさを併せもつ⾃由な空間を作りたいと考えた。しなやかに曲がる特性を活かした⽵の傘は掌のように広がってゲストをおおらかに包み込み、築地の賑わいにそっと忍び込む。歩道から扉を設けずにつながる店舗は野点傘の下の茶会のように人々を惹きつけ、やすらぎを与えるだろう」

寿月堂の代表的商品

特撰 百年の春(100g)

早摘みの新芽から出る甘露水のようなまったりとした味。「サエミドリ」種を主体とした上質な茶葉をブレンドしているため、ふくよかな香気と鮮やかな緑の水色が特徴。

(左) 特選 百年の春(100g) 2160円(右) 百年の春(100g)1630円

スティックタイプの「MATCHA DUO」

「MATCHA DUO」は、湯や水を注ぐだけで簡単につくれるスティックタイプの抹茶で、有機抹茶と柚子抹茶の2つの味が楽しめる。飲み物だけでなく、ヨーグルトやグラノーラにふりかけるなど様々な用途で使用可能だ。

690円

ヴァローナ社とのコラボ商品「キャレ ドゥ 抹茶ショコラ」

「キャレ ドゥ 抹茶ショコラ」は、フランスのチョコレートの老舗ヴァローナ社とのコラボ商品。有機抹茶の優しい味わいと上質なカカオの味わいが口の中で広がる、食べやすい一口サイズのショコラだ。

「キャレ ドゥ 抹茶ショコラ」(9枚入り)1100円

ただ美味しい茶葉を購入するだけではなく、日本茶がもつ魅力に浸れる空間となりそうだ。

寿月堂 築地本店
所在地:東京都中央区築地4丁目7番5号 築地共栄会ビル1F
公式サイト:https://www.maruyamanori.com/

(冨田格)

※価格はすべて税込