DX化を進めて少人数での運営が可能になったホステルの実例を紹介しよう。
■4軒めの「UNPLAN」福岡に誕生
FIKAが運営するホステル「UNPLAN」は、宿泊予約サイトの口コミスコアで平均的に9.0以上を獲得するなど、20〜30代の訪日外国人観光客を中心に高い評価を得ている。
東京都内で「UNPLAN Kagurazaka(神楽坂)」「UNPLAN Shinjuku(新宿)」、長野県白馬栂池で「UNPLAN Village Hakuba」と既存の3店舗に加え、福岡市地下鉄空港線「大濠公園」駅より徒歩1分という好立地でUNPLAN4店舗目の「UNPLAN Fukuoka」をオープンする。
FIKAはワクチンの普及後、再び業界の人不足が深刻になると共に、ホテル需要に柔軟に対応できる仕組みが必要と考えた。そこで、こうした次の状況を見据え「UNPLAN Fukuoka」をオープンするにあたり、DX化を促進することにした。
■コロナ禍とアフターコロナを見据えたシステム
「UNPLAN Fukuoka」は、コロナ禍の今、そしてアフターコロナを見据えて、最小限の人数で運営できるホテル事業のDX化を実現。
最少人数で運営できる体制を実現するべく、ブロックチェーンロック社の協力で事前チェックイン、無人チェックインシステムを実装した。
各部屋は電子ロックとなっており、暗証番号の他、カードキーや自分のスマホでも解錠できる。これはコロナ感染症対策としても有効だ。1Fに設置したロッカーも、部屋の電子ロックと同一のキーで滞在時のみ解錠できるシステムだ。
また、今回のUNPLAN福岡進出に際し、ビルを再生して賃貸する「Re ビル事業」のスキームを活用して三菱地所レジデンス社との協業をスタートさせた。「UNPLAN Fukuoka」は三菱地所レジデンスにとって「Re ビル事業」初の宿泊へのコンバージョンになる。
ホステル経営に興味があるなら、省人化を実現したモデルに実際に宿泊してみるのも勉強になりそうだ。
UNPLAN Fukuoka
所在地:福岡県福岡市中央区大手門3丁目4番1号
客室:ドミトリーベッド62、POD73、個室15
公式サイト:https://unplan.jp/fukuoka
三菱地所レジデンス「Re ビル」:https://www.mecsumai.com/re-build/
(冨田格)
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