妖艶なイタリアンコンパクト「ジュリエッタ」が、華麗なるフィナーレを迎える

現行ジュリエッタは2012年に登場した3代目で、スポーティかつエレガントな独特のフォルムや、1.8Lの直噴ターボ+6速ツインクラッチが生みだす熱き走りによって、ライバルがひしめくコンパクトカー市場にあっても異彩を放っている。

ジュリエッタ自体は2021年末まで販売が継続されるものの、より特別感と希少性がある限定車は、今回の「スペチアーレ」が最後となる。ちなみに純粋な後継モデルの予定はなく、代わりに新型コンパクトSUVの「トレーナ」へとバトンを繋ぐ計画とされている。

限定65台で設定された「ジュリエッタ ヴェローチェ・スペチアーレ」は、数々の特別装備によってデザイン性やドライビングの楽しみといったジュリエッタの核となる個性が強化されている。スペチアーレとは、イタリア語で“特別”を意味する。

ボディカラーは、昨年「ジュリア」に新色として導入されたばかりのアノダイズドブルーメタリック(限定20台)、エトナブラックメタリック(同20台)、ルナホワイトメタリック(同25台)の3色を設定。さらに、盾型グリルのフレームやミラーハウジング、サイドスカートは、精悍なカーボン仕上げとなる。

随所に奢られたイエローのアクセントも効いている。フロントアンダーグリルやリアディフューザー、ブレーキキャリパーは、全体のバランスを取りながら、造形を強調したスタイルになった。

ブラック基調の内装もそれとシンクロし、スポーツレザーステアリングやシフトレバーブーツ、フロアマットにイエローのステッチが施されている。

さらにマレリ社のスポーツエキゾーストシステムを特別に装備し、240ps/340Nmを放つ1.7L直噴ターボが生みだす加速をエモーショナルに演出する。

(zlatan)

画像元:FCAジャパン