新型MIRAIのボディサイズは、全長4,975×全幅1,885×全高1,470mm、ホイールベース2,920mm。
駆動方式を従来のFFからFRへと変更しながら、エモーショナルかつスピード感あふれる線と面で描き出されたそのプロポーションは、FCVだから選ぶのではなく、カッコよさでも選ばれる存在にまで昇華している。
新開発されたFCシステム(燃料電池システム)は、レイアウトも一新。
航続距離を延長するべく合計3本とした高圧水素タンクは、1本がセンタートンネル内に縦置きされ、残る2本は後席下とラゲッジ下に配置されている。
また、FCスタックを従来の前席下からボンネット内に、モーターを従来のフロントからリアへと移動しながら細部のレイアウトを煮詰め、低重心かつ50:50という理想的な前後重量配分を実現。乗車定員も4名から5名になっている。
ではここで、FCVがどのように走るのか、その仕組みをカンタンに解説しておこう。
FCVでは外部から取り込んだ空気(酸素)とタンクから送り込まれた水素を燃料電池内で化学反応させ、そこで生み出された電気エネルギーによってモーターを駆動させている。フィーリング的にはEVに近く、“FCEV”と呼んでも差し支えない。
とはいえ、その走りはまさに唯一無二だ。踏んだ瞬間からトルクが立ち上がり、どこまでもスムーズに伸びる加速は、走る歓びに直結する。
また、トヨタ車の中でもっとも高いボディ剛性も相まって、圧倒的な静粛性や制振性、快適性を実現している。
さらには、発電のために空気を取り入れるFCVの特長を活かし、吸入した空気をきれいにして排出する空気清浄システムを搭載する。
つまり、新型MIRAIは走れば走るほどに空気をきれいにしてくれる夢のようなエコカーであり、ゼロエミッションの先を行く「マイナスエミッション」の先導車でもある。
内装の仕立てや上質感も、最新のプレミアムカーに相応しい。
12.3インチの大型センターディスプレイとメーターを一体感のあるパネルで構成しているほか、着座位置が低い点も注目すべき特徴になる。そのほか、電気製品を利用できる2か所のアクセサリーコンセントに加え、外部給電器(別売)との接続によって住宅などにも電力を供給できる。
運転支援システムは「トヨタ セーフティ センス」の最新バージョンを搭載し、ボタン操作だけで並列/縦列駐車が可能な「アドバンスト パーク(メモリー機能付き)」なども採用している。
■グレードおよび価格
G=710万円
G “A Packeage”=735万円
G “Executive Packeage”=755万円
Z=790万円
Z “Executive Packeage”=805万円
(zlatan)
画像元:トヨタ自動車
- 1
- 2