直木賞作家・荻原浩さんが漫画家デビュー!『この世界の片隅に』の著者・こうの史代さんとの対談も

1997年「オロロ畑でつかまえて」で小説すばる新人賞を受賞しデビューした後、2005年に「明日の記憶」で山本周五郎賞、2014年に「二千七百の夏と冬」で山田風太郎賞、2016年には「海の見える理髪店」で第155回直木三十五賞を受賞した作家・荻原浩が「漫画でしか描けない」と考えた、心に沁みる作品が登場。

集英社は、荻原浩さんによる初めての漫画単行本『人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集』を発売した。

■荻原浩著『人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集』

アマゾン川流域に流れ着いた瓶の中に日本語で綴られた遥か遠い地からの手紙が入っていた「大河の彼方より」、病室で最期の時を迎えようとしている93歳幸子のもとに、次々と懐かしい人々が訪れる「人生がそんなにも美しいのなら」、幼なじみの二人が交わした約束の行方を描いた「あの日の桜の木の下で」など、人生のほろ苦くも愛おしい一瞬から、日常の半歩先に広がるブラックで奇妙な世界まで、全8編を収録した作品。集英社のサイト(https://shueisha.tameshiyo.me/9784087717075)では一部試し読みもできる。

■『この世界の片隅に』著者・こうの史代さんとの対談実施

刊行を記念して、『この世界の片隅に』著者・こうの史代さんと荻原浩さんによる対談が行われた。また、対談の内容は、「小説すばる」5月号の抄録をはじめ、集英社文芸書公式サイト「レンザブロー」(http://renzaburo.jp/)と集英社文芸公式note(https://note.com/shueisha_bungei)にも全文掲載されている。

■収録作「とうもろこし畑の伝言」より一部作品紹介

荻原浩にしか描けない、センチメンタルで不可思議な絵物語を読んでみてはいかがだろう。

<書誌情報>
発売日:2020年4月24日(金)
定価:本体1,200円+税
頁数:160頁
ISBN:978-4-08-771707-5
発行:集英社

(Kasumi.I)