昨年7月にデビューしたアウディQ8は、同門の「Q7」とプラットフォームこそ共有するものの、低く優雅な弧を描くルーフラインやフレームレスドア、48Vのマイルドハイブリッドシステムなどを採用。スタイルとラグジュアリー性、多用途性を高いレベルで兼ね備えたSUVクーペとして仕立てられている。
トップエンドモデルの「RS Q8」では、600ps/800Nmを発生する4.0LのV8直噴ターボエンジン+8速AT+クワトロ(4輪駆動)を組み合わせ、類まれなる瞬発力やフットワークを可能としている。
0-100km/h加速はわずか3.8秒。これはポルシェの「カイエンターボ」が公表している3.9秒より速い。また、最高速度は250km/hでリミッターが作動するものの、オプションのダイナミックパッケージを選べば、305km/h(!)にまで引き上げられる。
もちろん、RSモデルに共通する左右2本出しの楕円テールパイプが放つ、心震わす迫力のエンジンサウンドも魅力のひとつだ。
足回りでは、電子制御ダンパー付のアダプティブ・エアサスペンション・スポーツを標準装備。RS専用のダンパーチューニングにより、フラットで快適な走りからサーキットを攻めるスポーツ走行までをこなす、硬軟自在の走り味を提供する。
また、クワトロは通常時はフロント40:リア60の比率で駆動力を配分し、状況に応じてフロント70:リア30~フロント15:リア85まで駆動力を可変させる。ライドハイトは、最大90mmの間で変化させることが可能。その他、オールホイールステアリング(4輪操舵)やヒルディセントコントロールなども標準装備する。
ハイレベルな“効率性”も見逃せない。V8ツインターボは、クルージング時などに8気筒のうち4気筒を停止させるシリンダーオンデマンド(COD)や、エネルギー回生を巧みに操る48Vのマイルドハイブリッドシステムと組み合わされ、先進的かつインテリジェントな走りを実現する。
外装では、RS専用のハニカムグリルやハイグロスブラックのラジエーターグリル、ルーフエッジスポイラー、リヤスカートなどのほか、アウディの量産モデルに初期設定されるホイールとしては過去最大となる22インチホイールを採用し、鍛え上げられたアスリートのような雰囲気を醸しだしている。
一方の内装では、RSエンボス加工が施されたブラックパールナッパレザー/アルカンターラのスポーツシートをはじめ、アウディバーチャルコクピットの専用RSディスプレイとMMIディスプレイなどを装備。ステアリングホイールに備わるRSモードボタンからは、アウディセレクトの「RS1」や「RS2」モードを選択することができる。
欧州でのスタート価格は12万7,000ユーロ。日本円に換算すると約1,520万円となる。
(zlatan)
画像元:アウディ・ジャパン
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