勝運の神を祀る「廣田神社」と満開のコバノミツバツツジ

兵庫県西宮市にある「廣田神社」は兵庫県第一の古社(旧官幣大社)。勝運合格、開運隆盛、子授安産、文学歌謡、厄災消除、交通安全、立身出世、罪障祓滅、先導開拓など多くのご利益のある神社として知られる。

 

廣田神社の御祭神は八百万(やおよろず)の神の中でも最高至貴の神「天照大御神之荒御魂(あまてらすおおみかみのあらみたま)」で、生活の基本となる衣食住を整えた国民生活の祖神。

阪神タイガース創立時の昭和11(1936)年から83年間毎年続いている優勝祈願祭でも有名だ。

残念ながら今年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、例年境内は、早朝より子どもから年配の方まで様々な世代の方々が集まり、タイガースファンの熱気に包まれる催しだ。

 

境内総面積は53,000㎡。境内には本殿、両脇に第一脇殿・第二脇殿、第三脇殿・第四脇殿、拝殿、五末社、松尾神社、斎殿神社などが建つ。

 

4月上旬になると兵庫県指定の天然記念物、コバノミツバツツジが境内と境内に隣接する広田山公園一帯に咲き乱れる。

 

 

広田山公園は自然景観を楽しむための風致公園で、廣田神社の外苑にもあたる。

昨年の春、廣田神社に参拝した折、広田山公園の散策路を辿ってみた。ちょうど満開のころで2万株ものコバノミツバツツジが赤紫色の花を咲かせていた。

公園内のコバノミツバツツジは大きく育ち、3メートルから4メートルになる大樹もあり、樹齢150年以上と推定される。

 

お日柄が良かったのか神社では結婚式が執り行われていたよう。

 

うららかな春の訪れを感じさせてくれる華やかな公園散策となった。

今年は暖冬の影響で3月中旬から開花が始まっており、満開の時期は例年よりだいぶ早くなりそうだ。

 

所在地:兵庫県西宮市大社町7番7号

 

(小椚萌香)