元祖ハチロク最後の限定車を想起させる“BLACK LIMITED”は、こだわりの限定86台

トヨタ 86は、重心の低い水平対向エンジンとハンドリングに優れるFRという素性を活かしたスポーツカーとして、2012年のデビューから、たゆまぬ熟成とたしかな進化を続けている。

今回の特別仕様車「GT “BLACK LIMITED”」は、ハチロクの愛称で親しまれたAE86型スプリンタートレノの最後となる特別仕様車「GT APEX “ブラックリミテッド”」を想起させるモデルに仕立てられている。

具体的には、全身を引き締めるクリスタルブラックシリカのボディに、ブロンズ塗装の17インチアルミホイールを特別に組み合わせたほか、ブラック塗装のリアスポイラーやフロアアンダーカバーを装備して、レーシーな性格を強化している。

また、ブレンボ製ディスクブレーキやザックス製ショックアブソーバーも装備し、強靭かつしなやかな足回りに磨きをかけている。

ブラックで統一された内装では、助手席前のインパネに奢られた“BLACK LIMITED”のブロンズ刺繍や、スエード調のグランリュクスを採用したメーターバイザーなどを採用し、特別感と上質感を演出している。また、本革×アルカンターラのシート表皮や前席シートヒーターなども特別に装備された。

価格は、6速MTが351万8,600円、6速ATが358万6,000円。商談申込は、3月12日(木)13:30から4月16日(木)までの約1ヶ月間、オフィシャルサイトで受付中。

実は現行86は兄弟車のスバルBRZとともに、2021年のフルモデルチェンジが噂されている。時期的にはかなり早いとは感じるものの、元祖ハチロクの流れを踏襲し、今回の「GT “BLACK LIMITED”」が現行86として最後の限定車になる……というのは少し深読みしすぎだろうか。いずれにしても、希少な1台になることは間違いない。

(zlatan)

画像元:トヨタ自動車