2006年を最後に日本から撤退していたオペルだが、90年代後半の最盛期には年間で約3万8,000台の販売実績を残したこともあるほど。「ヴィータ」「ザフィーラ」「アストラ」といった車名に懐かしさを覚える方もいるだろう。
そして、かつてはGM傘下だったオペルは、2017年8月からPSAグループの一員となり、プジョー・シトロエン・DSといったフランス勢とともにグローバル&電動化戦略を推進している。
今回の日本再参入では、「より身近なドイツブランド」としての親しみやすさやリーズナブルさに加え、大胆×ピュアなデザインや走りの気持ちよさをアピールしていくという。
2021年に導入されるのは、「コルサ(6代目)」「コンボ ライフ」「グランドランドX」の3モデル。
「コルサ」はかつて「ヴィータ」として日本でも販売されていた欧州コンパクトのベストセラーモデルで、今回はガソリン車に加えて、ピュアEVも導入される予定になっている。
ミニバンスタイルの「コンボ ライフ」は、「プジョー リフター」などとプラットフォームを共有する兄弟車。商用車ベースの多彩な機能や使い勝手の良さをセールスポイントとし、5人乗り/7人乗りのバリエーションが用意される。
そして、コンパクトSUVの「グランドランドX」は、FFベースの都市型SUVという位置づけとなり、ガソリン車だけでなくプラグインハイブリッド車も設定される。
いずれのモデルもPSAの新世代プラットフォームを共有&活用し、生産もPSAの工場で行うため、“フランス風味のドイツ車”という見方もできそうだ。果たして、走り味はいかに? 何はともあれ、試乗する日が待ち遠しい。
ディーラー網は東京・横浜・名古屋・大阪・神戸といった大都市圏から構築していき、店舗名はドイツというルーツを強調するため、ドイツ語の「Autohaus(アウトハウス)」+「都市名」となる。
(zlatan)
画像元:グループPSAジャパン
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