民間用ジープ「CJ-5」のイメージを色濃く反映したデザインは、まさしく「ザ・ラングラー」。その一方、ボディパネルなどに軽量アルミニウムを多用し、マグネシウムも効果的に用いることで、車両全体の大幅な軽量化を実現している。そう、見た目の変化は少なく見えるものの、中身の進化は大きいのだ。すべての前後ランプも、ラングラーとして初めてLED化されている。
ボディサイズは、2ドア4人乗りの「ラングラー」が全長4,320×全幅1,895×全高1,825mm、4ドア5人乗りの「ラングラー アンリミテッド」が同4,870×同1,895×同1,845mm。
室内空間も現代的に生まれ変わった。プッシュ式のエンジンスターターやキーレスエントリー、テレスコピック機能付きのステアリングホイール、フルカラー7インチマルチディスプレイなど、ラングラー初の装備が目白押しだ。
パワートレーンは新開発の2.0L直4・直噴ターボ(最高出力272ps/5,250rpm、最大トルク400Nm/3,000rpm)と、改良型の3.6L V6(同284ps/6,400rpm、同347Nm/4,100rpm)の2種類を設定し、いずれもアイドリングストップ機能付きの8速ATと組み合わされる。使用燃料はレギュラーガソリンで、JC08モード燃費は前者が11.5km/L、後者が従来モデルから23%向上した9.6km/L。
安全装備は、リアカメラやリアパークセンサーが全車に標準。導入記念モデルでは、さらにフロントパークアシスト、ブラインドスポットモニター、リアクロスパスディテクションが標準装備される。
そして、走行面では代名詞の走破性に加えて、オンロードでの快適性も向上している。具体的には従来のパートタイム4×4に加えて、ラングラー初のフルタイムオンデマンド4×4システムを採用。悪路ではセンターデフロックによる強力なトラクションを発揮しながら、オンロードでは快適かつ効率的な走りを実現する。
また、取り回し性の向上も実用面で大きく貢献。最小回転半径は、ラングラーが5.3m(従来モデル:6.0m)、アンリミテッドが6.2m(同:7.1m)と小さくなった。
ちなみに走破性を追求した最強グレード「ルビコン」は、来春に遅れて導入される。コア中のコアなファンはもうしばしお待ちいただきたい。
■グレードおよび価格
ラングラー Sport(受注生産・3.6L V6)=459万円
ラングラー アンリミテッド Sport(2.0L直4ターボ)=494万円
ラングラー アンリミテッド Sahara ローンチエディション(導入記念モデル・3.6L V6)=530万円
(zlatan)
画像元:FCAジャパン
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