ボルボの新型SUV「XC40」は唯一無二のスタイルや秀逸な使い勝手を備える

「XC」を冠するボルボのSUVシリーズの中でもっともコンパクトな新型XC40では、居住性や機能性の高さを予感させるボクシーなスタイルをベースに、SUVらしい力強さや逞しさ、ボルボらしい洗練されたデザインを巧みに融合させている。実に個性的でセンスの良さを感じさせるスタイルと言えよう。

そのボディサイズは、全長4,425×全幅1,875×全高1,660mm、ホイールベース2,700mm。狭い道でのすれ違いなどでは気を使う場面もありそうだが、抜群のスタイルや居住性、走りの安定感などとトレードオフならば許容できる範囲だろう。

また、いわゆる“なんちゃってSUV”とは異なり、最低地上高は余裕の210mmを確保している。

エンジンは、2.0L直4・直噴ガソリンターボの「T4」と出力違いの「T5」の2種類。T4は最高出力190ps/4,700rpm、最大トルク300Nm/1,400-4,000rpm、T5は同252ps/5,500rpm、同350Nm/1,800-4,800rpmを発生する。トランスミッションはいずれも8速ATと組み合わせ、駆動方式はAWDもしくはFF(T4エンジンのみ)から選べる。

ディーゼルエンジンの評判も高いボルボだが、すでに全モデルの“電動化”を宣言しているだけに、ディーゼル仕様の日本導入は無いようだ。将来的に可能性があるのは、48V(ボルト)電気システムを用いたマイルドHVやPHV、そしてピュアEVになる。

上質で洗練された室内空間は、まさにスカンジナビアンデザインの真骨頂。また、かゆいところに手が届く収納スペース&アイテムの充実ぶりは、国産車のお株を奪うほどだ。460Lのラゲッジスペースにはセンタートンネルや立てるとコンビニフックが現れる折り畳み式のラゲッジフロアを備え、床下には外したトノカバーを仕舞える。

そのほか、16種類以上の先進安全・運転支援技術「インテリセーフ」を全車に標準装備。結論は実際に走らせてからになるが、完成度の高さはクラストップレベルと言っていいだろう。ちなみにこのXC40は、3月29日に開幕したニューヨークモーターショーにおいて、ボルボ史上初めて「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得している。

■グレードおよび価格
XC40 T4=389万円
XC40 T4 モメンタム=439万円

XC40 T4 AWD モメンタム=459万円
XC40 T4 AWD R-デザイン=489万円
XC40 T4 AWD インスクリプション=499万円
XC40 T5 AWD R-デザイン=539万円
XC40 T5 AWD インスクリプション=549万円

(zlatan)

画像元:ボルボ・カー・ジャパン