アウディ製SUVの頂点に立つ「Q7」。2代目となる新型では水平基調を際立たせたアウディ新世代のデザインが与えられ、SUVらしい押しだしの強さよりも、洗練されたスマートな雰囲気を纏っている。ボディサイズは全長5050mm×全幅1970mm×全高1740mm、ホイールベースは2990mmと、先代よりややコンパクトになったものの、室内空間は拡大した。
トピックは新プラットフォームの採用などによる軽量化で、先代比で実に325kgものダイエットに成功している。ベースグレードの1995kgという車重は、ラージサイズのプレミアムSUVとしては最軽量となる。また、パワートレーン刷新の効果と合わせ、燃費はガソリン仕様で従来比28%、ディーゼル仕様で同23%も改善しているようだ。
さらにデトロイトショーでは、他ブランドに先駆けてディーゼルエンジンにプラグインハイブリッドを組み合わせた市販モデルを発表し、技術力の高さを世界にアピールした。「Q7 e-tron クワトロ」を名乗るディーゼル・プラグインハイブリッド車は、システム出力/トルク=373ps/700Nmを発揮しながら、100kmをわずか1.7リッターの燃料で走ることができる。EVモードによるゼロエミッション走行は最長56kmまで可能としている。
日本では現在ラインナップから外れている「Q7」ではあるが、世界的には(とくにアメリカや中国などでは)まだまだ高い需要が見込める。
アウディジャパンは今年、初の大幅改良を実施した新型Q3を春までに、スポーツカーの新型TTを夏にも日本導入する予定だ。
(zlatan)
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