バンクシー氏の象徴的作品と美術史の数々の名作を探究する書籍『How Banksy Saved Art History バンクシーはいかにして美術史を救ったか』が2月18日(火)に発売となる。
BBCカルチャーのコラムニストでアート評論家の著者が、先史時代から現代までの名作をバンクシー氏の視点で再解釈し、美術史に新たな価値を見出しながらアートの本質に迫る一冊だ。
バンクシー氏が美術史を再定義する
覆面のストリートアーティストとして知られるバンクシー氏は、社会問題に対する鋭い風刺を込めた壁画や彫刻作品を生み出してきた。その作風の根底には、美術史に対する深い洞察と挑戦的な視点が息づいている。
同書では、バンクシーの作品を通じて、歴史的な名画や彫刻をどのように再解釈できるのかを探る。彼のアプローチは、美術作品の価値を問い直すだけでなく、作品の意味をより強固なものにする手法として機能している。
また、同書の中で取り上げられるのは、彼が再構築した歴史的名作の数々。社会や政治を風刺する同氏のアートがいかにして新たな美術史を創り上げたのかが描かれている。
著者ケリー・グロヴィエ氏が紐解くバンクシー氏のアート
著者のケリー・グロヴィエ氏は、BBCカルチャーのコラムニストとして活躍し、アート批評の分野で豊富な実績を持つ。『A New Way of Seeing:The History of Art in 57 Works』や『The Art of Colour』(すべてテムズ&ハドソン社刊)など、過去の著作でも美術史に新たな視点を加え、幅広い読者からの支持を得てきた。
同書では、バンクシーの作品を単なるストリートアートとしてではなく、美術史の文脈で再評価。「ERASE AND REWIND(消去し巻き戻せ)」「EAR SPLITTING(耳をつんざく)」といったキーワードを通じて、彼のアートに込められたメッセージを読み解く。
アートの本質を問い直し、再構築する一冊
『How Banksy Saved Art History』は、単なるバンクシー氏の作品集ではなく、彼の視点を通してアートの本質を問い直す一冊だ。既存の美術史を再定義し、現代の視点で新たな価値を見出す。
バンクシー氏が持つ独自の世界観と、彼の作品がいかにして過去の名作と対話し、新たな意義を生み出しているのか。その過程を丹念に紐解きながら、読者に美術史の新たな解釈を提案する。
美術の常識を覆す一冊を手に取り、バンクシー氏の視点からアートの新たな可能性を探ってみよう。
How Banksy Saved Art History バンクシーはいかにして美術史を救ったか
著者:ケリー・グロヴィエ
翻訳:トライベクトル株式会社
頁数:208頁
定価:3,850円(税込)
発売日:2月18日(火)
発行:PARCO出版
商品ページ: https://publishing.parco.jp/books/detail/?id=487
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003237.000003639.html
(山之内渉)