福井県鯖江市を拠点とするクリエイティブカンパニー「TSUGI」が推進するプロジェクト「F-TRAD」から、13種の新アイテムが誕生している。
同プロジェクトでは、福井が誇る7つの伝統工芸品の本質を見つめ直しながら、現代のライフスタイルに合わせてアップデートすることで、未来につながる新たな価値を与えている。
「F-TRAD MADE」&「F-TRAD FOUND」
福井の伝統工芸品には、越前漆器/越前和紙/若狭めのう細工/若狭塗/越前打刃物/越前焼/越前箪笥という7品目がある。
今回で3期目となる同プロジェクトは、2つの切り口で展開中。「F-TRAD MADE」ではコンセプトに沿った新しい商品を開発し、「F-TRAD FOUND」ではコンセプトを体現する商品をセレクトしている。
「それぞれの工芸が見据える未来」を表現
今回の「F-TRAD MADE」では、現代の人々の生活に寄り添う商品を目指し、6チームが13種のアイテムを製作。デザイナーは何度も産地へと赴き、職人とともに伝統工芸品の歴史と技術、現状や課題に向き合いながら、「それぞれの工芸が見据える未来」を表現したという。
それでは、新アイテムの一部を紹介していこう。
越前漆器「NIVI」
漆(うるし)そのものの魅力を、福井の自然の風景を通して届けるカラーコンセプトの第1弾「PLATE」。天然漆の質感と湿度をはらんだ優しい鈍さが、見事なまでに融合している。
越前和紙「TETON / 越前漉子 / KIOKU」
紙の加工会社が産地の職人と協働し、越前和紙の可能性を追求した3アイテム。「TETON」はテーブルマット、「越前漉子(えちぜんすきこ)」は和紙を型で漉(す)いて貼り合わせた置物、「KIOKU」は楮(こうぞ)の茎や川の石を和紙でくるんだアートワークとなる。
越前打刃物「so」
越前打刃物職人の鍛造技術を最大限に活かしたステンレス両刃包丁は、切先の丸みやあご部分のRのバランス、縦丸型とした持ち手の柄などを特徴とする。
その他、「F-TRAD FOUND」では、土直漆器の「くるむ 組椀」や長田製紙所の「YURAGU」などを新たにセレクト。各アイテムが誕生するストーリーにも注目しながら、未来につながる伝統工芸品の魅力に触れてみたい。
F-TRAD公式サイト:https://f-trad.com/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000043158.html
(zlatan)