音楽制作を行うSyn社は、北日本にある十和田湖の閑静な湖畔に見られる季節の変化を記録した長編サウンドスケープシリーズの最新作「十和田湖 梅雨」をリリースした。
日本の梅雨を第五の季節と捉え、自然美と最新技術のコラボレーションによってその魅力を切り取った同作で、梅雨の魅力と癒しのひとときを感じよう。
世界の音を奏でるために設立した音楽制作会社
Syn社は、1991年にサイモン・ル・ボン氏、ヤスミン・ル・ボン氏、ニック・ウッド氏により設立された、グローバルに活躍する音楽制作会社だ。中でもウッド氏は、34年にわたり東京を拠点に「世界の音を奏でるために」をテーマに活動している。
同社は、世界各国の才能にあふれたアーティスト・ミュージシャン・エンジニア・サウンドデザイナー・プロデューサーたちと関係を築き、音楽とサウンドへの情熱を共有。世界中の著名なブランドのニーズに応えながら、革新的なクリエイティブと同社にしかできないユニークなソリューションを生み出し、グローバルおよびローカルな音楽カルチャーを活かしたプロジェクトに取り組んでいる。
雨をポジティブに表現し聴く人が雨音の魅力を発見する
長編サウンドスケープシリーズ「十和田湖」の作曲家兼プロデューサーのニック・ウッド氏は、日本での居住歴が36年以上になるという。同氏は日本の梅雨を、第五の季節であり日本の精神の美しさと自然の豊かさの象徴であると話す。
雨音の周波数は人の心を落ち着かせ、集中力を高めたい時に適したサウンドだ。最新作「十和田湖 梅雨」では雨をポジティブに表現し、植物の生命の源であり豊かな緑のために欠かせないものとして捉え、リラックスできる心地よい音楽で聴く人を雨音の魅力に気づかせてくれる。
ウッド氏と彼のクリエイティブチームは、十和田湖の四季折々の自然美を記録するために2年間にわたって屋外録音であるフィールドレコーディングを実践。そして、植物の微小な電気信号を、楽器用デジタルインターフェースMIDIに変換するポケットサイズのデバイスPlantWaveを用いて、植物が生み出す音を曲に取り入れた。
また、クリエイティブなアーティストたちも、自然の音を表情豊かな作品に仕上げている。雨音とともにハーモニーを奏でるボーカリスト・鈴木彩文氏の歌声は、都内のトンネルでレコーディング。
ショーン・ハリー氏によるギターの音色は、メロディーに深みと感情を加え、自然が生みだす音に心地よく調和する。
そして、Syn社のウッド氏とアラン・モーツリー氏による音楽プロデュースのもと、ジョーダン・ティール氏がフレットレスベースを担当。ミックスはデビッド・レヴィン氏によりDolby Atmosで行われ、立体的なサウンドへと仕上がった。
日本の自然美と最新技術のコラボレーションにより生まれた「十和田湖 梅雨」。穏やかで美しい十和田湖の雨音を通して、日本の第五の季節・梅雨の魅力に気づいてみたい。
Syn社公式サイト:https://www.syn.world/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000127128.html
(高野晃彰)