今村翔吾氏の著作『海を破る者』が、文藝春秋より5月24日(金)5月24日(金)より販売中。その刊行を記念して、6月7日(金)に講演会「海を破る者 蒙古襲来と長崎」が長崎県にて開催される。
日本史上最大の危機、蒙古襲来から750年。同作は、その危機に立ちあがった没落御家人の熱い思いを描く歴史大河小説。元寇終焉のゆかりの地での記念講演となる。
元寇をテーマにした今村翔吾氏の最新作『海を破る者』
『海を破る者』の作者・今村翔吾氏は、1984年京都府生まれ。2017年『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』でデビューし、翌年には同作で歴史時代作家クラブ賞・文庫書き下ろし新人賞を受賞。
同年『童神』で、角川春樹小説賞を受賞。2020年『八本目の槍』で、吉川英治文学新人賞受賞。2021年『羽州ぼろ鳶組』シリーズで、吉川英治文庫賞受賞し、作家としての地位を確立した。
そして、一作年『塞王の楯』で直木賞受賞。近刊として『戦国武将を推理する』などがある。
同氏は、作家活動と並行して、テレビ・ラジオでもコメンテーターなどで活躍。また、大阪府箕面市・きのしたブックセンター、佐賀県佐賀市・佐賀之書店、東京都千代田区のシェア型書店・ほんまるのオーナーとしての顔も持つことでも知られる。
元寇の舞台長崎県長崎市で行う今村氏の講演会
そんな今村氏の最新作が、日本史上最初の国難だった元寇に際し、没落著しい御家人が御家復興のために立ち上がる『海を破る者』だ。
かつて、源頼朝から「源、北条に次ぐ」とまで称えられた伊予の名族・河野家。しかし、元寇当時は一族の内紛により、見る影もないほどにその勢力は衰退。
当主である河野通有も一族の惣領の地位を、伯父と争うことを余儀なくされていた。
そんな折、海の向こうから元が侵攻してくるという知らせがもたらされる。通有は、ばらばらになった河野家をまとめあげ、元軍を迎え撃つべく九州に向かうが……。
元寇を題材にしたドラマや小説は過去にもあった。だが、『海を破る者』のように、最前線で戦った御家人を主人公にしたものは多くない。
日本が国家として、最初に侵略を受けた元寇。同書は、アジア最強の帝国・元の侵略を退けた立役者の一人である、河野通有が対峙する一族相克の葛藤と活躍を描く歴史大河小説だ。
長崎県の松浦市・壱岐市・対馬市は、元寇の舞台として知られる。今村さんの講演会「海を破る者 蒙古襲来と長崎」は、その長崎県長崎市で開催。
参加費は書籍代込みの2,500円(税込)で、公式サイトから申し込むが、参加者全員に今村氏自身が直筆でサインした『海を破る者』が付いてくる。元寇の史跡巡りも合わせて、参加してみはいかがだろう。
今村翔吾さん講演会「海を破る者 蒙古襲来と長崎」
日時:6月7日(金)19時~
場所:長崎ブリックホール 国際会議場
所在地:長崎県長崎市茂里町2-38
定員:限定先着300席
主催:文藝春秋
公式サイト:https://imamura-umi-nagasaki.peatix.com/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000447.000043732.html
(高野晃彰)