「株を買う」と聞いたとき、どんなことを想像するでしょうか。
株取引など、株の売買で儲けることを想像する人も多いと思います。ですが、株というのはトレードをするだけではなく、保有しているだけでも得をするものなのです。
では、トレードしないで株を保有しているメリットとは、どんなものがあるのでしょうか。
■そもそも、株式を保有するとは?
株式会社が発行している株式というのは、これを売ったお金で事業を行うために必要なものです。その株式を買った人がその会社の株主となります。
株主というのは、会社全体の40%の株を持っている人の事も言えば、1株しか持っていない人の事も言います。1株しかもっていなくても株主になる事は出来て、株主としての権利を受けることが出来るのです。
株主になったら、会社の方針を決めるための株主総会に出席することになりますが、その他色々な優待を受けることが出来るのです。
■株主優待って何?
株を保有している株主には、商品券や割引券、その会社の商品などを貰うことが出来る制度を株主優待といいます。
株主優待を受けるには、その会社の株を保有していることが条件になります。また、1株でも保有していれば優待を受けることが出来る会社と、100株保有していないと優待が受けられない会社があります。
株主優待を受けるためには、その会社が定めるだけの株を保有していることが条件になります。また、株を購入するときにも、100株単位でしか購入できないというような条件もあります。
■株主優待の内容は?
株主優待の内容は、会社によって様々です。年に1回のところもあれば、年に2回のところもあります。
例えば、オリエンタルランドの株を保有していれば、ディズニーランドの1デイパスポートを貰うことが出来ます。日本マクドナルドならハンバーガーやドリンクなどの優待食事券を貰うことができます。
その会社が行っている事業によって内容は変わってくるのです。自分が「これが欲しい!」と思うような株主優待があれば、それを目当てに株式を購入してもいいかもしれません。
■株主優待以外のメリット
株主優待を受けるには、それなりのお金を投資しなければいけません。その見返りが株主優待だけだったら、ちょっと損をしている気にもなるかもしれませんね。
ですが、株式を保有し続けていれば、決算ごとに配当金というものが分配されます。デイトレードなどを行わず、ずっと株式を保有し続けていれば、その会社が潰れない限り、配当金を貰い続けることが出来るのです。
配当金を貰い続けていれば、いつかは投資した額を上回る金額になります。つまり、損をしないためには、株を保有し続けることが大切であるということなのです。もちろん、保有していれば株主優待も受け続けることが出来るので、お得ですよね。株というのは、トレードすることばかりが注目されてしまいますが、そうではありません。
保有し続けることで、株主優待でお得に暮らしていくことが出来るのです。そして、配当金ももらえるとなれば、株を買おうかな、という気にもなりますよね。
(月野透子)