横浜のNUMBER NINE BREWERYがダイダイのクラフトビールを発売。爽やかな香り・酸味・苦味のバランスが絶妙

横浜みなとみらいのクラフトビール醸造所「NUMBER NINE BREWERY(ナンバー ナイン ブリュワリー)」では、フレッシュのダイダイを使い醸造した、「DAIDAI CITRUS ALE(ダイダイ シトラス エール)」の販売を開始した。

同醸造所が併設されるレストラン「QUAYS pacific grill(キーズ パシフィック グリル)」で楽しめるほか、オンラインショップ「HUGEst.(ヒュージスト)」でも数量限定で販売する。

ニューアメリカンとクラフトを楽しむ体感型レストラン

「QUAYS pacific grill」は、様々なクラフトを実現する新たな“大人達の集合場所”。海に囲まれた横浜ハンマーヘッド内の2フロアからなる店内には、開放感のあるメインダイニング、テラスを備えるほか、ビール醸造所・ジン蒸留所・コーヒー焙煎所を併設している。

メインダイニングからはみなとみらいの景色が一望でき、まるで船上で食事をしているかのような気分が味わえる。

シーズンごとに登場する限定醸造のビール

同醸造所は、「Refreshing & Drinkable!」をコンセプトに、最高のスタータードリンクを目指しビール造りを行っている。定番のラインナップに加え、シーズンごとに登場する限定醸造のビールも楽しみの一つ。

そして、そこにはブリューマスターの齋藤健吾(さいとうけんご)氏の新たな出会いやものづくりに関わる人々の想いなど、完成に至るまでのストーリーが詰まっている。

アップサイクルに取り組む

今回限定醸造で登場する「DAIDAI CITRUS ALE」は、フレッシュのダイダイを200kgも使用した商品だ。同商品の醸造のきっかけは、熱海のダイダイ農家「シトライカンパニー」との出会いだった。

もともとダイダイは家系代々の長寿や繁栄を願う縁起物とされていることから、正月の鏡餅や飾りに使用される。飾りは見た目が大事なため、使用できないものはほぼ破棄されてしまい、その量は何トンにも及ぶそう。そこで、シトライカンパニー代表の岡野谷氏は、地元の宝であるダイダイをもっと活用できないかと考え、アップサイクル活動にも取り組んでいる。

実際に農園に足を運んだ齋藤氏は、「これは絶対にビールに合う!」と確信。香りと酸味のバランス、そしてかじったときのほろ苦さが、瞬時にビールのイメージを湧き上がらせたという。

たっぷりのダイダイを使い、絶妙なバランスに

同商品は、熱海産のフレッシュダイダイ200kgと20Lのダイダイストレート果汁を使用。ダイダイの良さをストレートに感じてほしいという思いから、ホップを通常より少なめにしている。ダイダイをメインにすると、ホップの苦味は感じにくくなることが理由だそう。

また、ダイダイを皮ごと使うとポリフェノールが多く、ビールが濁ってしまう。この濁りを取り除くためには酵素を入れる必要があるが、あえて入れずに無農薬で育ったダイダイの良さを生かせるよう、無添加で仕上げている。​

爽やかなダイダイの香りと、柑橘系の酸味と苦みによって食事が進む一杯だ。

DAIDAI CITRUS ALE
アルコール度数:4.5%
IBU:17.6
価格:パイント 1,430円、1/2パイント 715円、オンライン販売6本セット 4,680円
オンラインショップ「HUGEst」:https://huge-ish.stores.jp/

QUAYS pacific grill
所在地:神奈川県横浜市中区新港2-14-1 横浜ハンマーヘッド1・2F
公式サイト:http://quayspacificgrill.jp

(田原昌)

※表示価格は全て税込
※イメージ写真はダイダイではなくオレンジで撮影