「純喫茶」ではない、「昭和喫茶」を懐かしみタイムスリップ感に浸ろう。
出版社「303BOOKS」より、書籍『昭和喫茶に魅せられて、819軒』が3月14日(火)に発売される。
懐かしい喫茶を網羅した『昭和喫茶に魅せられて、819軒』
文化財のような形で保護されている大規模な建築物とは違い、昭和中期から後期にかけての庶民的な建物などは、現在、まったくと言っていいほど保存の対象になっていない。このままの状況が続けば、50年後、100年後には、跡形もなく消え去っていることだろう。
だからこそ、この時代に作られた建築物を写真に収めることには、少なからず意義があるはずだ。
そのように考え、ジャンルを問わず昭和が体感できるスポットをレポートしているのが、同書の著者・平山雄(ひらやまゆう)氏。
人気ブログ「昭和スポット巡り」も手がける同氏が今までに訪ねた昭和喫茶の数は、記録をつけ始めた2012年からだけでも819ヶ所。
同書では、その中から厳選した104軒を写真と文章で紹介。今はなき幻の名店も多数掲載している永久保存版だ。
昭和の趣、そのすべてが見どころに!
同書の見どころは、写真に収められたアイテムや雰囲気、そのすべて!
螺旋階段、吹き抜け、シャンデリア、ステンドグラス、二段天井、アクリルドア、ドアハンドル、ガラスブロック、モザイクタイル、剥げ石、大理石調テーブル、ラウンジチェア、ツヤツヤのチェア、アーチ窓、天然木カウンター、型板ガラス、化粧板……。語りきれないほどの素材、インテリア、そのすべてが見どころだ。
巻末「全国昭和喫茶探訪[819軒]全リスト」
同書で巡礼した昭和遺産104ヶ所のスポットマップ、著者が11年間に渡って訪れた「全国昭和喫茶探訪[819軒]全リスト」*を巻末に掲載。
ヒット作品を数多く生み出す石黒謙吾氏が企画・プロデュース
さらに注目したいのは、同書の企画・プロデュースを石黒謙吾(いしぐろけんご)氏が手がけているという点。
著述家・編集者・分類王などの肩書を持ち、多くのヒット作品を手掛けた石黒氏がその存在を知り、「武者震いするほどしびれた」という「昭和スポット巡り」。
そんな昭和スポットを集めた同書を読み、古き良き時代に思いを馳せてみては。
昭和喫茶に魅せられて、819軒
著者:平山雄
定価:1,650円(税込)
体裁:(判型)148mm×210mm、(ページ数)160ページ
書籍ページ:https://303books.jp/showakissa/
(IKKI)
* 詳細な住所の掲載はなし/すでに廃業や取り壊しなどによってなくなっている昭和喫茶あり