新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く残り、いまなお苦境に立たされるバー業界。営業停止・倒産を余儀なくされた店舗も多く、好きだったバーがいつのまにか消えていた、という経験をした人もいるかもしれない。
そんな厳しい状況のなか、ウイスキーファンとバー従事者をつなぐデジタルコミュニティを創りたいという想いから、WEBメディア「Whiskeen(ウイスキーン)」がクラウドファンディングを開始した。
現在、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」にて2月28日(火)まで支援を受け付けている。
ウイスキーに特化したWEBメディア「Whiskeen」
「Whiskeen」は、ウイスキーに特化したWEBメディア。ウイスキー愛好家や、これからウイスキーに挑戦したいと考えている初心者に「ウイスキーを知る楽しさ」を提供している。
対面でのコミュニケーションが難しい現状で、インターネット上にバーのようなコミュニティを創出することを目指したWEBサイトだ。
同メディアには、バーテンダーやバーオーナーの経歴を持つスタッフが複数名在籍している。バーテンダー兼任ライターが記事作成や監修を行うことで、正確性の高い情報を発信。長年のウイスキーファンや専門家も納得できる内容になっている。
そんな同メディアを立ち上げた背景には、「ウイスキーは香りや味だけでなく、知ることも楽しみのひとつ」という、同メディアアンバサダー・深谷雅洋氏の言葉があるという。深谷氏は、自らが東京都西五反田で「bar56」を経営するオーナーであり、バーテンダーでもある。
クラウドファンディングでコンテンツを育てる
今回のクラウドファンディングでは、「バー関係者の活躍の場の提供」「紹介記事によるバーの支援」「コンテンツの品質保持」を目的に掲げる。
このうち、読者に直結するのは「コンテンツの品質保持」だろう。
バー経営による売上の安定化が難しいなか、「Whiskeen」で記事を制作・監修することがバー関係者の収入につながり、第2の活躍の場となることを目指す。
その結果、専門性や信頼性の高い記事が安定して掲載されるようになり、読者にとっても有益なサイトに成長していく。
最終的には、ユーザー同士で情報を共有できる機能や、ユーザー同士のウイスキーの売買を可能にする機能を想定しているという。
リターンは「お礼メール」が届くものから、オリジナルグッズが提供されるものまでさまざま。もし自身や知人がバー経営に関わっている、といった縁があれば、インタビュー記事を「Whiskeen」に掲載するというユニークなリターンもある。
「コミュニケーションの場をリアル(Bar)からデジタル(WEBメディア)にシフトする」ことを掲げる「Whiskeen」のプロジェクト。金額の大小にかかわらず、バー業界を支援したいという気持ちを表現できるだろう。
「Whiskeen」クラウドファンディング
プロジェクト期間:2月28日(火)まで
プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/view/635207
(SAYA)