量子コンピューティングなどテクノロジーが進歩する一方で、近年は持続可能な循環型社会の実現が重要視されている。
そんな中、社会課題の解決に取り組む企業・ワントゥーテン社が、量子コンピューター「IBM Quantum」から着想を得た、サステイナブルなインスタレーションアートを制作した。
IBM Quantumから着想を得たサステイナブルな光のアート
アートに使用されているのは、約250本にも及ぶ再生ペットボトル繊維。
これらの繊維は伝統産業のつくり手「京都西陣 ふくおか」がプロデュースしたものを使用している。そして、「京都西陣 ふくおか」は、「ワントゥーテン」が展開する社会課題の解決に取り組む“つくり手”とその“ファン”を繋ぐ月額課金型コミュニティプラットフォーム「ENU(エヌ)」で活動する企業だ。
幅3.5メートル、奥行き3.5メートルのスペースに、長さ3.5メートルのペットボトル再生繊維約250本を天井から吊り下げて、大ボリュームの糸の塊に。
この大ボリュームの糸に、綿密に計算・制御された幾筋もの光を投射することで、真っ暗な会場の中空に立体的な光のアート作品を生み出した。
なお、同アート作品は制作後、10月13日(木)と14日(金)に日本科学未来館で開催された「IBM Tokyo Lab. Science for the Future サイエンスを加速するテクノロジー」の会場にて発表された。
最先端の技術で数々のプロジェクトを生むワントゥーテン
今回のアートを企画した「ワントゥーテン」とは、どのような企業なのだろうか。
同企業は、人間の永遠の課題ともいえる“退屈”に挑み、人々の好奇心を掻き立て“没頭”を生み出すことをミッションとしている。
先端テクノロジーによる社会課題解決をテーマに、最先端のAI技術を駆使したサービス開発や、プロジェクションマッピング・XRを活用した数々のプロジェクトを日本国内および世界各国で展開。
同社はドバイ万博日本館のデジタルシフト施策の企画製作、大阪・関西万博デザインシステム、旧芝離宮恩賜庭園や二条城、名古屋城でのライトアップイベント「YAKAI(夜会)by 1→10」の企画・総合演出などを手がける。また、月額課金型コミュニティプラットフォーム「ENU」、デジタルツイン空間でのメタバース「QURIOS(キュリオス)」など先進的なプロジェクトを多数生み出している。
未来の世界はどうなっているのだろう。近年では予測不可能な事態が次々と起きている。混沌としたように見える世界で、量子コンピューターは何を明らかにするのか。人類が前に進むための糸口がそこにはあるのかもしれない。
ワントゥーテン 公式Webサイト:https://www.1-10.com/
ENU 特設ページ:https://enu.jp/
(IKKI)