自動車メーカー「KGモーターズ」が公式サイトにて、開発中の「ミニマムモビリティ-コンセプト」のティザー写真を発表した。
脱炭素社会の実現に向けて超小型モビリティに注目が集まる中、ドア付きで1人乗りセンターポジションという、快適性と運転する楽しさを兼ねそろえたコンセプトで普及を目指す。
「1人乗り短距離」にターゲットを絞った小型モビリティ
KGモーターズは現在、「1人乗り短距離」にターゲットを絞った小型モビリティを開発している。
小型モビリティは環境性能が高く、家庭用コンセント充電が可能で、専用の充電設備を必要としないなど数々の利点がある。
LNG火力発電の場合、従来のコンパクトカー(1,300cc)比較では、距離あたりのCO2排出量が10分の1と高い環境性能を持つ。また、原付ミニカー規格であるため、車検不要・税金や保険の負担額も安く、ユーザーのコスト負担も大幅に軽減できる。
イベントで発表したプロトタイプが注目の的に
同社は東京オートサロン2022でプロトタイプを発表しており、車体製作能力があることを示している。前後モーターを搭載した四輪駆動の小型EVという、現在取り組んでいる量産型とは異なるコンセプトだが、その際立ったコンセプトが注目されメディアから多くの反響を集めた。
その反響をもとに、開発に必要な人材のリクルートやサプライヤー開拓を成功させ、量産モデルの開発に着手。サプライヤーは広島の企業を中心とし、地域経済の発展にも大きく貢献した。
東京オートサロン2023で量産試作車を発表予定
来年1月の東京オートサロン2023では、量産試作を発表予定。
発表後は量産販売・シェアサービス展開(共に2025年を予定)に向け、性能テストをパワーエレクトロニクス分野の第一人者である名古屋大学・山本教授の協力のもと行い、同年10月より市場での実証実験を開始する。
制作の過程や実証実験の様子は同社のYouTubeチャンネル『【KG motors】くっすんガレージモーターズ』にて順次公開していく予定だ。
YouTubeから世界に羽ばたく「KGモーターズ」
KGモーターズは、環境性能の高い小型のモビリティを開発し、販売とシェアリングサービスの提供を目指すスタートアップ企業。
代表取締役CEOの楠氏は2021年にGoogle Japanが選ぶ世界に影響を与えるクリエイター101人に選ばれている。今後の活躍にも注目したい。
KGモーターズ 公式Webページ:https://hunfooli.jp/
(IKKI)