ガソリン・ハイブリッド・ディーゼル・EV(電気自動車)……、次にクルマを買い替えるとしたら、どんなパワートレーンを選ぶだろうか。
欧州メーカーのみならず、国産メーカーもこれまで以上に“電動化”やEVに注力するなか、モニタスによる20代~60代の自動車保有者3,000名を対象にした「電気自動車に関する調査」の結果が発表された。
EVに興味はあるけれど本命ではない
アンケートに答えた3,000人のうち、3年以内にクルマを買い替えたいという762人に「次に買う予定のクルマ」について聞いたところ、トップはガソリン車(レギュラー仕様)で38.5%、僅差の2位がハイブリッド車で35.3%という結果に。EVは3位とはいえ10.6%と、次の候補として有力な存在ではないようだ。
その一方、「EVに興味がある」人が84.4%もいるという結果も出ていて、注目度の高さがうかがえる。ただし、その約半数となる42.9%の人が「興味はあるけれど、購入したいとは思わない」と回答している。
ちなみに「購入したいと思わない」「EVに興味がない」人の多くは、その理由として充電スポットが少なそうだから・車両代金が高い(高そう)だから・走行距離が短そうだからといった点を挙げていて、利便性に懸念を感じているようだ。
業界のリーディングカンパニーへの信頼感と期待
「購入したいEVのメーカー」ランキングでは、富裕層を中心にシェアを急拡大させたテスラが3位。2位の日産は、EVのパイオニア的な存在である「リーフ」をはじめ、クロスオーバSUVの「アリア」や軽自動車の「サクラ」をラインナップし、豊富なモデルバリエーションを誇っている。
気になる1位はトヨタ。実はトヨタは「2030年までに30車種のEVを発売する」と公式にアナウンスしているものの、現時点で販売しているEVは、いずれもリース販売専用となるクロスオーバーSUV「bZ4X」とシティコミューター「C+pad」のみ。
今回のアンケート結果は、ハイブリッドによる電動化車両のパイオニアであり、業界のリーディングカンパニーであるトヨタへの信頼感と期待の表れと言えるのかもしれない。
その一方、EVが次世代カーの主役になるかどうかは未知数な部分もあり、どのパワートレーンにもそれぞれ一長一短があるのが紛れもない事実。逆に言えば、ライフスタイルや好みに合わせて、様々なパワートレーンを自由に選べる幸せな時代でもある。次なる愛車は、自分にとって“ベストマッチな1台”をじっくりと吟味してほしい。
EV(電気自動車)に関する調査
調査対象:全国20代~60代の自動車保有者を対象としたインターネットリサーチ
調査期間:7月15日(金)
有効回答数:3,000名
(zlatan)