松本清張氏に焦点を当てつつ、台湾推理小説界への日本の影響を振り返りながら、台湾と日本の推理小説について紐解く。
7月29日(金)から開催される「遺された指紋―松本清張と台湾ミステリー小説」展は、台湾文化センターと国立台湾文学館、北九州市立松本清張記念館による共同開催企画展だ。
台湾文学で重要な役割を担ってきた松本清張
台湾と日本における推理小説の発展の軌跡を注意深くたどってみると、松本清張氏は非常に重要な役割を担っていることがわかる。台湾の推理小説ファンは日本の作品に注目し続けており、多くの日本人作家が台湾の書店でも好調な売り上げを記録している。
台湾文学は歴史的な浮き沈みを経て、豊かな推理小説を生み出すようになり、自由と活力に満ちた発表の場をもつ台湾は、華文推理小説の発信基地となっている。
「遺された指紋―松本清張と台湾ミステリー小説」の展示構成
「遺された指紋―松本清張と台湾ミステリー小説」の構成内容を紹介しよう。
目撃証人の告白
日本とも関わりの深い台湾文学の歴史を知っているだろうか?あなたは今「台湾文学」の目撃者となる。
現場の如何なる痕跡も見逃さない
メイド・イン・台湾の推理小説がどのようにして生まれたか。時代を遡って現場を追跡する。
断崖の向こうから来た推理(ミステリー)
海を渡って台湾で起こった清張ブーム。なぜ、台湾ミステリーに大きな影響を与えたのか。
終わりなき探究
最期まで「真実探究」の歩みを止めなかった作家・松本清張の、生い立ちから創作活動までを紹介。
遺された指紋は誰のもの?
現在、台湾と日本のミステリー界は多彩で豊かな作品に溢れている。誰が何故、何のために?その答えは同展で。
ミステリーに隠された真相
国立台湾文学館(台南市)・北九州市立松本清張記念館の知られざる活動を紹介。
台湾文化センターは、感染拡大の防止と台湾文化交流活動の両立をめざし、これから日本の人々に台湾文化と実際に触れあい、体験できるリアル文化イベントを次々と企画・開催していく予定だ。今回の展示会も、この機会に楽しんでみては。
「遺された指紋―松本清張と台湾ミステリー小説」展
期間:7月29日(金)~8月19日(金)
会場:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
所在地:東京都港区虎ノ門1丁目1−12 虎ノ門ビル2階
その他詳細:https://jp.taiwan.culture.tw/information_34_146439.html
(IKKI)