大分県の「味力」を由布院で味わい尽くす「七輪炭火焼 啓修庵」がオープン

“おんせん県”だけじゃない、味の魅力もたっぷりのおおいた県は、おいしいけん! 4月29日、由布院に「七輪炭火焼 啓修庵」がグランドオープン。

古民家をリノベーション

由布院の景勝地、金鱗湖からほど近い場所に位置する旧「九州湯布院民芸村」敷地内の歴史ある古民家をリノベーションした「七輪炭火焼 啓修庵」は、「豊後牛」と「冠地鶏」など地元おおいたの厳選食材を心ゆくまで楽しめる店だ。

「九州湯布院民芸村」は、昔ながらの建物を利用した工房、美術・博物館、飲食店が集まった施設だったが、閉鎖に伴い、その多くの貴重な建物は取り壊される予定だった。

しかし、持続可能な田舎を実現するためには、古き良きものを後世へ残すだけではなく、より現代に合うように手を加えることが重要だと考え、歴史ある古民家をリノベーションし、「七輪炭火焼 啓修庵」として蘇った。

食材・内装・排煙システムへのこだわり

地元の食材

啓修庵の顔とも言えるメイン食材は、大分を代表する「豊後牛」や「冠地鶏」、秘伝のタレに付け込んだ「タレづけ鶏」。野菜や油揚げなども、由布院を始めとする地元の生産者から食材を仕入れることで、鮮度が高く、おおいたの味力たっぷりな食事を堪能できる。

古民家の要素を残した内装デザイン

店内は木の質感を活かした温もりあふれる造りにリノベーションしており、上を見上げると竹を組んだ屋根の下地が見え、茅葺屋根の名残が窺える。どうすれば日本古来の伝統技術を目でも楽しめるか、試行錯誤しながらリノベーションのプランを考えたそうだ。

排煙システムの構築

各テーブルに排煙ダクトを設置しているため、煙やにおいを気にすることなく食事ができる。

ほかにも、ガスコンロではなく、あえて日本古来の調理器具である七輪を使い炭火焼を提供。フードロスをできる限り抑えるため、平日20名、土日祝日40名に来店数を限定している。

御前形式のメニュー

「七輪炭火焼 啓修庵」のメニューは、メイン食材、焼き野菜、油揚げ、ご飯、味噌汁、冷奴、漬物がセットになった御膳形式。

啓修庵御膳

大分のブランド牛「豊後牛」とブランド地鶏「冠地鶏」を同時に楽しめる。

啓修庵御膳 3,200円

他にも「冠地鶏御膳(2,800円)」「豊後牛御膳(4,200円)」、そしてタレづけ鶏がメインの「ゆふ小町御膳(1,900円)」がある。

湯布院を訪ねるときの昼食処の候補に加えておきたい店の誕生だ。

七輪炭火焼 啓修庵
所在地:大分県由布市湯布院町川上1541-11
営業時間:午前11時~午後3時(L.O.午後2時30分)
定休日:毎週木曜日
駐車場:なし ※近隣に有料駐車場あり
HP:https://sumibiyaki-keisyuan.com/

(冨田格)

※価格はすべて税込