日本酒、焼酎、泡盛、国産スピリッツなど、日本で作られたお酒に注目してみよう。
日本の多種多様な酒を使用し、全く新しい「日本のカクテル」の確立を目指した新しいバー「FOLKLORE(フォークロア)」が、5月14日、日比谷OKUROJIにオープンする。
日本の酒文化の魅力を改めて知る「日本のカクテル」
日本の文化、歴史、酒を駆使し、「カクテル文化がもし日本で発祥したならどういう形に発展していっただろう?」と考えて作られた、日本独自のカクテルが登場。フードペアリングや日本酒やスピリッツのテイスティングコースも用意。
FOLKLOREは、「日本酒や焼酎の新しいカクテルしての価値」や「日本でしか作れない日本のカクテル」を世界に発信していく。
日本のカクテルとは何か
FOLKLOREのコンセプトは「日本の酒」と「文化」で、「日本独自のカクテル」を作るためのBar。
日本では古くから日本酒、焼酎、泡盛に加え、現在はウイスキー、ジン、リキュール、薬酒など非常に幅広くお酒を造っている。すべての酒には作られた土地=テロワールがあり、そこに根付いている文化がある。
「日本のカクテル」とは、「日本の酒」と「テロワールという土壌と文化」をカクテルに反映したものではないかと考え、「日本の酒」と「テロワール」というこの二つをMixiologyのフィルターを通して表現し、その伝統的に培ってきた酒たちを、Mix=混ぜて、Ology=突き詰めた先に、「新しい日本のカクテル文化の確立」を目指す。
日本独自のカクテルとその可能性
日本酒に山椒、わさび、トリュフ、ホースラディッシュなどは良く合う。吟醸酒には玉露、煎茶といった日本のお茶が良く合い、乳酸香る生酛系の日本酒にはジャスミン茶や台湾の高山茶が合う。
洋酒との組み合わせも多様な可能性を秘めている。ジンと貴醸酒の組み合わせは新しいマティーニの扉を開き、古酒にはバニラが強いバーボンやカラメル香る熟成したダークラムが合う。ソーテルヌと日本酒の組み合わせも予想以上に味わいが華やかになり、日本酒の汎用性に飲み手は驚くはず。
一方、芋焼酎はモスカテルやソーヴィニヨンブランの要素があり、粕取り焼酎はスペシャルティコーヒーのエスプレッソと相性がとても良い。
ひれ酒、骨酒、花酒などもその一種。本来日本酒は、醸造酒ながら混ぜて飲むという文化が250年前から存在していた。本来お酒は常に自由であるという事だ。
FOLKLOREでは、日本酒や国産スピリッツのテイスティングコース(2,520円~)から、ペアリングも含むシグネチャーカクテルコース(7,800円~)、多種多様なアラカルトカクテルが楽しめる。
可能性を秘めた日本のお酒を、新しいカクテルとして味わってみよう。
FOLKLORE
所在地:東京都千代田区内幸町1‐7‐1日比谷OKUROJI G27
営業時間:14:00~0:00(L.O 23:00)
定休日:毎月第二月曜日
URL:http://spirits-sharing.com/t_426500/free/folklore
(田原昌)