器を自分で作って自分で使う。そんな新感覚の体験型アートカフェ「金沢茶寮(かなざわさりょう)」が、石川県・金沢の東茶屋街を一望できる古民家に、3月25日(金)オープンする。
舞台は「伝統」と「モダン」が交わい共存する金沢
町なかに点在するアートが、日常の凝り固まった思考をゆっくりとときほぐす、石川県・金沢。
「金沢茶寮」は、今回この地だけが引き出せる“感性”に着目。金沢を拠点にアジアやアラブ首長国連邦、イタリア、ドイツなど世界各国で活躍するグローバルな視点をもった陶芸作家・吉岡正義氏とともにオープンする。
五感を解き放つ、“塗って、味わい、感じる”2時間のフルコース
「金沢茶寮」のいちばんの魅力は、“創造力がくすぐられる、ひととき”を願うオーナーの想いが、隅々まで施されている2時間のプログラム構成にある。
なかでも、制作工程のはじめに行う「塗り」では、吉岡氏と愛弟子である漆芸作家・松浦悠子氏が考案した、最先端の塗り技法「金沢塗」を採用。「塗り」の後すぐに仕上げ作業へと取り掛かるため、その場で自分の作品を愛でることができる。
「アート」と「カフェ」2つのステップに分けられた体験
アートで自分の感性と想像力を刺激する
まずは、陶器と色彩選び。こころに耳を澄ませながら、金沢の伝統工芸「九谷焼」を施した湯呑みやお猪口の中から器を選び、色鮮やかな10種類以上の塗料から好きな色を決める。
そして、「漆芸」ならではの重ね塗り・磨き・削るという技法を融合させ、より立体感のあるオリジナルの作品へ。ゆっくりと五感を解放し、創造力を刺激する「金沢塗」ならではのアート体験は、知っているようで知らない自分らしさへと誘うヒントが、多く仕掛けられている。
自分の作品を愛でる時間
同プログラムは、数週間~数ヶ月後に作品が自宅に届く一般的な設計ではなく、その場で自分の作品を愛でれる「金沢茶寮」では、塗りのあとに「味わう」というステップへと移る。
茶道の考え方である「守・破・離」の考え方に基づいてつくられた日本茶「shu ha ri(シュハリ)」が展開する個性的な3種のブレンド「一(ichi)」「二(ni)」「三(san)」から、その日オーナーがすすめる至極の一杯を楽しめる。
創造力がくすぐられるカフェ
同店の2Fは、訪れる人の創造力がくすぐられるカフェ。この特等席からは東茶屋街を一望できる。
「shu ha ri」の3種のブレンドの飲み比べ(1,100円)や、ラテ、スイーツ等ここでしか味わえないアレンジメニューが登場。“目覚め”や“瞑想”、“戦国時代のエナジードリンク”といった、茶葉それぞれが持つテーマと、その日の気分を照らし合わせながら、選んでみよう。
体験料は5,500円。1日12組限定、各回4名の2時間制だ。
五感を拡張する日本茶とともに塗りでの気づきを落とし込む、上質な時間を過ごそう。
金沢茶寮
所在地:石川県金沢市卯辰町チ16-17
URL:https://www.kanazawasaryo.jp/
体験予約フォーム:https://www.kanazawasaryo.jp/
(田原昌)
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