一つ星を獲得するほどのレストランの意識は一味違うことがわかるだろう。
今年も『ミシュランガイド京都・大阪 + 和歌山2022』が10月22日発売された。
ザ・リッツ・カールトン大阪の2つのレストランが同誌にて、それぞれ一つ星として掲載される。フランス料理「ラ・ベ」は5年連続11回目、「天ぷら 花筐」は3年連続3回目の掲載となる。
■フランス料理「ラ・べ」
2006年より15年にわたり「ラ・ベ」の料理長を務めるクリストフ・ジベールが、伝統的なフランス料理を現代的なインスピレーションでアレンジし、皿の上に美しく描く繊細なアートのような料理、そしてそれを引き立てる豊富なワインコレクションが定評だ。
シェフの地元フランスから取り寄せるこだわりの食材や、四季折々の日本の旬の食材をふんだんに取り入れたメニューは、フランスと日本の素晴らしさを融合させた唯一無二の食体験をもたらす。
今年7月にはカトラリーを一新し、英国の伝統的なカトラリーメーカー「ロバートウェルチ」のラドフォードシリーズを取り入れたほか、イングラスの名門ブランド「リーデル」のハンドメイドグラスコレクションや、滋賀の職人がラ・ベのために作った木の温かみが感じられるバタープレートなど、こだわりのアイテムを取り揃える。
「ラ・ベ」の空間は、同誌において“快適さ”を表す「フォーク/スプーン」マークを、大阪府内の掲載レストランのなかで最高のランクである「最上級の快適」を意味する4つとして唯一掲載された。
■「天ぷら 花筐」
伝統的な日本家屋を思わせる入り口の格子戸をくぐると、季節の移ろいを反映した日本庭園が目に入る。奥まった通路を通り抜ける際には、繊細な組子が随所に施された壁アートがゲストを迎える。
店内の一番奥にある「天ぷら 花筐」は、専用カウンター席のみの隠れ家のような空間。ミシュラン掲載店でありながら堅苦しく感じることなくリラックスして料理を愉しめるのは、料理長の人柄が大きく寄与する。
カウンター越しに天ぷらを揚げながら、大阪人らしい軽快なトークで常にゲストを楽しませようというサービス精神の高さは、雰囲気作りだけでなく料理にも表れる。
熟練した手さばきでゲストの目の前で天ぷらが仕上がっていく工程は、五感をフルに使って楽しめる。
厳選された食材には常に素直な気持ちで向き合い、その食材が持つポテンシャルをいかに引き出すかを考え抜き、素材の滋味を最大限に生かしながらひと手間加えることで「天ぷら 花筐」だけの味が完成する。
ミシュランガイドの常連となるレストランでシェフ自慢の料理を味わってみたい。
ザ・リッツ・カールトン大阪 ダイニング
https://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/japan/osaka/dining
(MOCA.O)