廃棄されてしまう家具などに、ドライフラワーで命を吹き込むプロジェクトがスタート。
■ドライフラワーによる新たな価値創造を追求する「謳花」
「謳花」は、廃棄される家具や草花などを積極的に活用し、空間を装飾する、ドライフラワーによるアップサイクルを行うプロジェクト。2階建ての戸建てを改装したアトリエ兼ショールームをオープンした。
“謳花”は、ドライフラワーによる新たな価値創造を追求し、その魅力と可能性を伝えることで、ドライフラワーを日々の暮らしに寄り添う存在として、また、社会課題に携わる手法のひとつとして、より身近にすることを目指すプロジェクトだ。
ドライフラワーとともに創り出す未だ見ぬ景色を夢想しながら、日々、ドライフラワーによるアップサイクル活動を行っている。
所持できなくなった思い出の品々や、廃棄される家具や瓦、流木、ロープや鉄板などにドライフラワーを添え、新たな価値の創造と再生のメッセージを込めて空間装飾からプロダクト開発などを行う。
また、廃棄野菜や雑草、さらには剪定された廃棄草花のように、一般的な花材としての価値や需要から”はぐれて”しまっている草花たちを花材として積極的に活用し、日々、ドライフラワーを用いた新たな価値創造を追求している。
■「謳花」のプロジェクト
ハグレ HAGURE
廃棄野菜や雑草のように、一般的な花材としての価値や需要から、”はぐれて”しまっている草花たちが本来持つ魅力や価値を伝えるプロジェクト。
このプロジェクトを通じて集めた草花を、ドライフラワー花材として作品やワークショップに活用したり、オンラインストアでの販売などを通じ、プロジェクトの認知拡大を図りながら多くの人の手元へ送る。
観野菜 MIYASAI 〜野菜に新しい価値を
野菜の廃棄部分や、収穫時期を過ぎ、食用として活用できない野菜などを、花材として扱うことで生まれる新しい魅力や価値を提供。
ZASSOごっこ〜雑草という花はない
雑草をZASSO[ザッソー]と呼び、その生態や魅力を伝える活動をしている吉田健二氏の活動に共感し、道端の草花を束ねるフィールドワークや装花への活用を行う。
にわ咲き NIWASAKI 〜剪定された庭先の花や草木に価値を
庭師の協力のもと、剪定された草花を集め、ドライフラワー用花材やフラワーインテリアとして展開することで、より多くの人へその魅力や価値を伝える活動。
■アトリエ兼ショールーム
1Fアトリエには、活動を通して集めた、市場に出回らない廃棄野菜や剪定ゴミを活用した花材が集まる。また、2Fショールームでは、廃棄される和箪笥や古瓦、衣料品とを独自に組み合わせ、アップサイクルしたテーブル什器や、ドライフラワーインテリアを展示。
ドライフラワーによるアップサイクル、無駄なもの、無意味なものなど存在しないということを実感できそうだ。
謳花アトリエ兼ショールーム
所在地:東京都目黒区上目黒 5-1-17
URL:https://ouka-soan.com/
(田原昌)