千葉・鴨川シーワールド、9月3日よりベルーガの赤ちゃん一般公開スタート

生まれたばかりの生き物の赤ちゃんの可愛さは別格。

■鴨川シーワールド初のベルーガ繁殖例

千葉県鴨川市、800種11,000点の海の動物を展示する「鴨川シーワールド」に、7月22日と7月28日に2頭のベルーガの赤ちゃんが誕生した。

日本国内でのベルーガの繁殖例は少なく、今回の出産は11例目と12例目、鴨川シーワールドでは初めての事例だ。7月22日20時57分に「ニーナ」の仔が、7月28日3時45分に「ビーツ」の仔が生まれた。

ベルーガを含む鯨類の出産では、通常赤ちゃんの尾ビレが出現し、数時間かけて誕生の時を迎えるため、一般的に尾ビレからの出産が正常で、頭からの出産は逆子と言われる。これは、呼吸孔のある頭が最後に水中に出ることで、赤ちゃんにとって非常に重要な、誕生後初めての呼吸を確実にするためであると考えられている。

今回1頭目の「ニーナ」の仔は尾ビレから生まれたが、2頭目の「ビーツ」の仔は逆子で、頭部からの出産となった。

どちらも飼育員に見守られる中、生まれて初めての呼吸をし、母仔共に元気に泳ぐ姿が確認された。

■ベルーガと生まれた赤ちゃんについて

ベルーガは、イッカク科シロイルカ属に分類されるクジラの仲間で、冬の間は主に北極海やベーリング海等の流氷が浮かぶ冷たい海に分布し、夏場は出産や子育てのために大きな群れが河口に集まることが知られている。

エサとして、魚のほか、イカ、タコの仲間の軟体動物や、エビ、カニの仲間の甲殻類を捕食する。妊娠期間は15.5ヶ月。

今回誕生した2頭の赤ちゃんを紹介しよう。

7月22日誕生した「ニーナ」の仔は、体長127cm×体重 41.5kgのメス。

出産経過:
破水    7月22日16時38分
尾ビレ出現      19時00分
誕生         20時57分
初授乳    7月23日05時46分

7月28日に誕生した「ビーツ」の仔は、体長134cm×体重 49kgのメス。

出産経過:
破水   7月27日18時25分
頭部出現 7月28日 2時40分
誕生        3時45分
初授乳       10時08分

先に生まれた「ニーナ」の赤ちゃんは、9月3日(金)よりロッキーワールド内「イルカの海」で公開中。動物の体調を最優先とするため、状況により観覧規制を行う場合がある。なお「ビーツ」の赤ちゃんは現在人工哺乳を実施しているため、公開の予定は立っていない。

可愛い赤ちゃんの姿は、人の心を癒すもの。ベルーガの赤ちゃんの愛らしさに浸って、コロナ禍に溜まったストレスをリフレッシュするのも良さそうだ。

鴨川シーワールド

所在地:千葉県鴨川市東町1464-18
入館料:大人 3,000円
公式サイト:http://www.kamogawa-seaworld.jp

動画【出産の様子】:https://youtu.be/hqtSL8zYvQg

(冨田格)

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