幻想的な世界へ!大分県竹田市にて「荒城の月 竹田能ウィーク」開催

大分県竹田市は大分県と熊本県の県境に位置し、名水百選や名月百選の地で知られる。

その竹田市で1月25日(月)から2月2日(火)にかけて「荒城の月 竹田能ウィーク」が開催される。

「雨の日にも月を見たい」と往時の藩主が天然の断崖絶壁の城壁に作らせた三日月岩。その真下に流れる稲葉川に水上舞台を建て、当時の風情そのままに、薪能を開催。蝋燭能や能面・装束展、インスタレーションなども行われる。

幻想的な水上舞台
大分県竹田市は中九州、奥九州エリアに位置し、周囲を阿蘇山など雄大な山々に囲まれている。城下町は、いまも武家精神の息つく、歴史や豊かな自然に彩られた唯一無二の場所だ。

市内を流れる稲葉川のせせらぎと荒城の月とが情緒的な雰囲気を織りなす三日月岩前に一夜限り幻想のような能舞台が現れる。藩主菩提寺、碧雲寺より採火した篝火を乗せた船が川面を渡り、上方には岡城址、二の丸の石垣、それらが岩肌にある風流な三日月岩に舞台と一緒に照らされ、水面に映り、趣を盛り上げる。

■岡藩菩提寺での蝋燭能

岡藩主中川公菩提寺の碧雲寺では蝋燭能が行われる。炎の揺らめきの中に幽玄の世界が浮かび上がる幻想的な世界観が楽しめる。

また能面や装束も展示される。展示解説は二次元コードにより能楽師による動画での案内が聞けるので初心者でも能の奥深さに迫れる。

当日は三密にならないように配慮しながら、能の奥深さを体感できる工夫をしている。日本の伝統芸能を心ゆくまで楽しんでほしい。

「荒城の月 竹田能ウィーク」ホームページ
https://tkt-nw.com

(GINGA)