革もの好き必見の、スイカを持ち運ぶことができる鞄が登場。残念ながら非売品だが、職人が本気で制作したという逸品だ。
職人の丁寧な手仕事による鞄づくりを続ける東京の革製品ブランド「土屋鞄製造所」では、公式Webサイトにて、新しい読み物コンテンツ「“運ぶ”を楽しむ -THE FUN OF CARRING-」を公開。
新型コロナウイルスの影響で心休まらない状況が続く今だからこそ、ものづくりを通した「わくわく感」や「ときめき」を伝えたいという思い出スタートした同コンテンツ。
「運ぶを楽しむ」をテーマに、職人が日々磨き続けている技術や知識を生かし、本気の“遊び心”を届けている。
今回は、夏の風物詩でもあるスイカを運ぶ専用のバッグが登場。実物は「土屋鞄製造所」の渋谷店と六本木店で見ることができる。
■鞄づくりの職人が本気で作ったスイカ専用バッグ
このバッグは、「重いスイカを手軽に安心して持ち運べたなら」という思いで職人・門井氏が作った。
メイン素材は、「ウルバーノ」シリーズでも使用しているイタリアの高級革「バケッタミリングレザー」。柔軟性と十分な丈夫さを併せ持った素材だ。
スイカの鮮やかな緑色を引き立てる上質感のあるブラウンが、運ぶ楽しさをもたらす。内装はピッグスエードを採用し、肌触りの良い革がスイカを優しく包み込む。
■美しさとスムーズな出し入れ・運びやすさを実現
スイカの輪郭に沿う美しい球体に仕上げるため、8面体で設計。
口元の直径をスイカの直径よりも小さくすることで、スイカがちらりと顔を覗かせる絶妙なバランスで仕立てている。
ステッチもなるべく最小限に抑え、洗練された印象に。スイカを美しく収めるのに最適なデザインを実現している。
ハンドルは、持ち手の部分に革を巻くことで手になじみやすい設計に。持ち手を平たくすることでスッキリとした印象だ。
また、スイカをスムーズに出し入れできるよう、口元はボタン留め仕様。スイカをしっかりとホールドするため、安定して運べる。
■底面の仕上げ
鞄の要である「底面の仕上げ」は職人の腕の見せどころ。
スイカ専用バッグは、複数の革のパーツを張り込んで底面を作っているため、少しでも革がねじれたり強く引っ張ったりすると、たわみの原因に。絶妙な力加減での調整がポイントになる。
鞄づくりを担当している職人・門井は、出来上がったときの鞄の佇まいを想像しながら、力加減を調整したと言う。
今年の夏は旅行や帰省ができない分、期間限定で公開中の鞄に注目してみてはいかがだろう。
・土屋鞄製造所 六本木店※8月1日(土)オープン
展示期間:8月1日(土)~8月27日(木)
・土屋鞄製造所 渋谷店
展示期間:8月8日(土)~8月27日(木)
URL:https://tsuchiya-kaban.jp/pages/shop_roppongi
(hachi)