近年経済的に成長を見せているカンボジア王国。
首都プノンペンに建設中の複合施設「Japan Trade Center(仮称)」内において、ニッコー・ホテルズ・インターナショナル初のホテルが誕生する。
■日系企業による複合施設
『ホテル・ニッコー・プノンペン』は、カンボジアの首都プノンペンのトゥールトンポンエリアにおいて、日系企業が初めて開発を行う大規模複合施設「Japan Trade Center(仮称)」に開業。
当施設は、カンボジアにおける「新たな国際ビジネスの連携拠点の創出」と「日系企業及びカンボジア企業の共同事業による日本建築技術の継承」を目的としており、ホテルやオフィス、店舗から構成される。
建設にあたって、カンボジアではあまり実績のない鉄骨造を取り入れ、プノンペンの新たな街づくりの中核を担うべく、日本より建築技術者を招聘し、建築現場内でカンボジア人技術者への指導・育成を行い、カンボジアの新しい建築技術発祥の地となることが事業目的とされている。
■ホテル・ニッコー・プノンペン
ホテル客室は14~22階に配置され、総客室数は201室を予定。
日本料理、オールデイダイニング、最上階の23階にはプノンペンの市街地を一望できるスカイデッキバー等の飲食施設を備え、ビジネスとレジャーのニーズを幅広く取り入れていく。
<施設概要>
所在地:No. 280, Street 430, Phum 4, Sangkat Toul Tompong 2, Khan Chamkamon, Phnom Penh, Kingdom of Cambodia
階数:地上23階、地下4階(ホテルは14~23階)
客室数:約201室
宴会場・会議室:3室
アクセス:プノンペン国際空港から約9km
■カンボジアの発展
近年カンボジアは、平均7%以上の高い経済成長率を維持しており、ASEAN(東南アジア諸国連合)において最も注目されている国の一つ。
首都プノンペンの経済特区には、各国企業が進出しており、その過半数を日系企業が占めている。またプノンペンは、地理的にもホーチミンとバンコクを東西に結ぶ中間地点にあり、ASEAN域内でのヒト・モノ・サービスの自由化が促進される中で、更なる発展が期待されている地域だ。
ますます発展していくであろうカンボジアに、ビジネスにも旅行にも使えるホテルの誕生に期待したい。
(田原昌)