映画『IN-EI RAISAN(陰翳礼讃)』が、元禄13年に建てられた京町家の蔵で特別上映!

映画は、ストーリーも大事だが、どこで見るかが、その印象を大きく左右する。

文豪・谷崎潤一郎の随筆『陰影礼讃』を原案とする映画『IN-EI RAISAN』の上映会が、10月27日・28日に元禄13年に建てられた風情ある京町家の蔵で特別上映する。

今回の映画上映は、様々なメディアやイベントを通して一つのストーリーを完成させる日本初のトランスメディア方式のプロジェクトの一つ。

すでに10月5日(金)〜7日(日)の3日間は、建仁寺塔頭 両足院(京都府京都市)、8日(月祝)と14日(日)には芦屋市谷崎潤一郎記念館(兵庫県芦屋市)で開催した。

映画の撮影地でもある両足院では、映画に参加したアーティストや京都の老舗企業による3日間の展覧会を開催。その会場内で、連日複数回にわたり映画を上映。

劇中に登場する神郡宇敬氏の書(映画の題字)、楽篤人氏の黒楽茶碗

「女茶人」の正体を暗示させる荒川尚也氏によるガラス作品

「陰翳」をテーマにしたインスタレーション作品(作家:SaschaNordmeyer)

両足院の大書院と二つの茶室には、劇中に登場する神郡宇敬氏の書(映画の題字)、楽篤人氏の黒楽茶碗、細尾提供の西陣織の着物に加え、主演の国木田彩良扮する「女茶人」の正体を暗示させる荒川尚也氏によるガラス作品や、高木監督自らが劇中の「旅人」となって撮影した写真作品を展示。

「旅人」がスクリーンの前に登場。自らの哲学を求め、パリから京都へ旅する写真家の「手紙」を朗読

さらに京都とパリの文化交流の祭典「大書院」の開催に合わせ、仏アーティスト・SaschaNordmeyerが「陰翳」をテーマにしたインスタレーション作品で展覧会に参加した。

そして、芦屋市谷崎潤一郎記念館では、同館の開館30年記念イベントの一環として、映画『IN-EI RAISAN』の上映会を10月8日、14日に行った。10月27日・28日に元禄13年に建てられた風情ある京町家の蔵で特別上映決定し、11月24日には、谷崎潤一郎の旧邸宅である神戸の「倚松庵」にて、谷崎潤一郎研究家のたつみ都志女史による講演会を行う。

元禄13年に建てられた風情ある京町家で、リュクスなひとときを楽しみたい。

(Takako.S)

 

日時:10月27日(土)  11:15〜/13:00〜/15:00〜/17:00〜、 10月28日(日)  11:15〜/13:00〜/15:00〜/17:00〜 ※各回15分前の開場。
会場:然花抄院「蔵」( 京都府京都市中京区室町通二条下ル蛸薬師町271-1)
内容:映画『IN-EI RAISAN』上映+高木監督による朗読・トーク(全45分予定)
料金:2,000円(お茶、然花抄院のカステラ付き)
定員:各回8名  ※ 席数に限りがあるため、事前のご予約が必要。
お申込み:WEB予約(Peatix)
https://peatix.com/event/450003/

『IN-EI RAISAN』
https://www.facebook.com/INEIRAISAN.film/