投資でマンションを買う人も増えているなか、新築マンション業界で導入シェア9割のマーケティングシステム“サマリネットシリーズ”を提供するマーキュリーが、首都圏で1995年から2018年に供給された物件を対象に、価格が最も高い住戸と最も安い住戸の価格差が何倍かを算出し、倍率が高い順にランキングにまとめて発表した。
新築マンションは、広さや間取り、階数やバルコニーの向きなどが複数パターン用意されているが、所得水準も含み、ある程度特定のターゲットが想定されているため、同じマンション内であれば、価格差はさほど大きくならないのが一般的だ。それなのに、なぜ「マンション格差」が存在しているのか?
結果は、1位は2008年に竣工したブリリアマーレ有明タワーアンドガーデン。倍率約35倍と、2位以下に大きく差をつけた結果となった。
ランクインした物件を見ると、半数以上が都心部のタワーマンションが占めている。一般的に、タワーマンションは低層階に小ぶりな住戸、上層階に広めの住戸を配置するケースが多く、広さ、階数、上層階のプレミアム住戸にだけ敷設される豪華な設備仕様等、タワーマンションには格差が発生しやすい要素が多く含まれていることが要因だと考えられる。特に、2000年代前半に竣工された物件は、この傾向が当てはまる。
しかし、近年、物件価格は上昇を続けていることで、低い価格設定の低層階についても総じて価格が上昇し、上層階に関しては面積を圧縮して、価格を抑える傾向が出ているため、「マンション格差」は縮まりつつあるようだ。
今後、マンション購入を考えている人には、参考にしてみてほしい。
(Takako.S)
マーキュリー
https://mcury.jp/
1位~50位の全体ランキング
https://prtimes.jp/a/?f=d18769-20180920-5016.pdf