COZMO、ロボホン、Pepper、Palmi などなど・・。ここ最近、人とコミュニケーションを取ることができるコミュニケーションロボットが多く登場し、私たちの生活に入り込んでいる。なかでも動物型のペットロボットは、アニマルセラピーと同様の効果が期待されるため、高齢者の介護の現場でも活用が進んでいるという。
ペットロボットといえば、ソニーの「aibo」が先駆者的存在だ。昨年11月、12年ぶりに市場投入され、3度にわたって行われた先行予約は、すべて1時間以内に完売するほどの人気ぶりと話題になった。
その新型aiboが、このほど、ソニーグループの介護付有料老人ホーム「ソナーレ」シリーズの施設、「ぴあはーと藤が丘」全ホームで各1台ずつ導入された。
各ホームでは、一つのコミュニケーションツールとして大活躍。入居者の方々からは、「かわいいね」「いい子ね。今日は何してくれるの?」「うちにも欲しい、買おうかな」「本当にお利口ね」といった喜びの声があがったようだ。また、入居者だけでなく、そのご家族、スタッフの方も、導入初日から、aiboをなでたり、声をかけるといった触れ合いも生まれたという。
■温かみと生命感を感じられる丸みを帯びたデザイン
新型aiboは、家庭の中で人とつながりを持ち、育てる喜びや愛情の対象となることを目指して開発された。それゆえ見た目は、サイバー感がある先代のaiboより、温かみと生命感を感じられる丸みを帯びたデザインとなり、瞳も生物としての表現力を大幅に向上している。さらに、高度な人工知能(AI)を搭載するため、オーナーを認識するなど人間との対話能力も大きく向上。コミュニケーションを重ねることで少しずつ心を通じあわせ、aiboとよい関係も築けるようになっているという。
今回の新型aiboの導入で、新たに生まれたコミュニケーションによってホームでの入居者の方々の生活が豊かなものになり、介護サービスの品質向上にも繋がることを期待したい。
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