グラベルバイクやオフロード走行できる自転車で、富士山南麓の林道などの未舗装路を駆け巡る新しいサイクリングイベント「富士グラベルsupported by Panaracer」が、今年5月18日(日)に初開催。
同イベントは富士市の後援のもとで、26kmのショートコース・66kmのロングコースで行われる。
グラベルとは?そして日本における現状は?
近年、自転車の新しいキーワードとして注目を浴びているのが、“グラベル”=“砂利道”で、自転車の新しい遊び方も指している。そもそも自転車は、移動手段としての乗り物。だから、舗装された道だけを走る車両ではなかった。
グラベルバイクは、長距離を走れるロードバイクと自由度の高いマウンテンバイクの強みを組み合わせた自転車だ。旅行・キャンプ・アウトドア活動との相性が良いことから、ここ数年で大きな広がりをみせている。
そんなグラベルバイクは、発祥の地であるアメリカに続いて、日本にも定着しつつある。グラベルイベントとして2020年から北海道ニセコ町でニセコグラベルを開催。毎年2回ほど、500名前後のサイクリストが北の大地に集まり、北海道ニセコ町周辺の未舗装路を繋げる60kmから125kmの幾つかの特設コースを駆け抜ける。
この他、宮城県で一昨年に発足した「グラベルクラシックやくらい」や、昨年から長野県で行われる「白馬グラベルミーティング」など、100名規模を超えるイベントは近年、全国各地で立ち上がっている。
このような動きの一方で、広大な土地が広がるアメリカやヨーロッパとは異なり、日本のサイクリストにとっては、グラベルとして活動する場所をいかに確保するかが大きな課題となっている。
日本の場合、未舗装路といえば農道や林道がほとんどだが、その多くは、地域自治体などとの調整が必要で、気軽に楽しめる環境が整っていないことが現状だ。
富士山をバックに林道を駆け抜ける爽快感を満喫
当イベントの開催エリア、富士山の南麓は林業が盛んで、多くの林道が存在。グラベル走行に最適なフィールドが整っている。
同イベントは林道の管理者である富士市の後援のもと、富士山南麓で26kmのショートコース&66kmのロングコースを構成した。
ショートコースの獲得標高は500m、参加定員は50名、参加料は6,000円。ロングコースの獲得標高は1,700m、参加定員は100名、参加料は11,000円だ。
ベースとなる会場は「富士山こどもの国」で、同イベントの他にも地域団体などとの連携を図り、出店イベントなどのコンテンツを組み合わせる予定だという。
また5月は茶の名産地・静岡では新茶の季節。コース上のエイドステーションで地域の美味しい茶や食材を参加者に振舞う。
「富士グラベル supported by Panaracer」は、グラベルの楽しさに触れる本格的なイベントでありながら、その間口を広げることを趣旨とする。
初心者はもとより、これからグラベルバイクの世界へ足を踏み入れようとする人でも参加しやすいイベントなので、申し込んでみてはいかがだろう。
富士グラベル supported by Panaracer
開催日:5月18日(日)
会場:富士山こどもの国
所在地:静岡県富士市桑崎1015
公式サイト:fujigravel.com
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000135653.html
(高野晃彰)