石川県金沢市初の蒸留酒製造所「Alembic(アレンビック)大野蒸留所」は、国際的な酒類品評会「International Wine & Spirit Competition(以下、IWSC)」において、最優秀生産者賞の最終選考に選ばれた。
これは、製造開始から2年足らずでのノミネートであり、国内では2018年以来、2例目の快挙となる。
誰もが楽しめるジンを造る「Alembic大野蒸留所」
同蒸留所があるのは、400年以上の発酵食文化を持ち、豊かな自然と伝統的な文化が融合する金沢・大野町。この港町を拠点に、2022年8月より製造を開始した。
上質なミネラル分を含んだ白山の伏流水、日本固有種の香木であるクロモジなどの素材にもこだわり、一つ一つの工程に対し丁寧に目を配った酒づくりを行っている。
同蒸留所がつくるジンは、アーティスティックなアプローチではなく、誰もが軽やかに楽しめる「シンプルにうまい」ジンだ。
優秀な生産者へ授与される「IWSC」の賞
「Alembic大野蒸留所」がノミネートされたのは、世界各国からエントリーした生産者へ授与される、最も栄誉ある「IWSC Producer Trophy(プロデューサートロフィー)」の部門賞、「International Gin Producer Trophy」だ。
「IWSC」は、世界三大酒類コンテストの一つ。そして、「IWSCプロデューサートロフィー」は 、商品および取り組みを総合的に判断した上で、特に優秀な生産者に授与される賞であり、同品評会で最も名誉ある賞となる。
なお、最終選考の結果は、11月12日(火)にロンドンで開催される同品評会の授賞式にて発表される。
食に寄り添い、食を引き立てるジン
ここで、同蒸留所を代表する商品を見てみよう。
「Alembic Gin HACHIBAN(ハチバン)」は、霊峰白山から流れ出る湧水を使用した金沢発のドライジン。
ジュニパーベリーの香りをじっくり引き出すために通常よりも多く使用し、グレープフルーツのようなフレッシュな柑橘系の香味とそのほかの香味がきりりと絡み合っている。
「Alembic Gin 群青ストレングス」は、高い度数に負けないようにボタニカルの使用量を約30%ほど引き上げた。
ドライなキレ味とともに8種類のボタニカルの個性をよりしっかりと感じられる、飲みごたえのある香味に仕上がっている。
そして、「Alembic Cask Rested Gin(カスクレステッド ジン)#1 2023」は、ポルトガル産のマデイラワイン樽を熟成に使用した、樽熟成ジン。原酒は「Alembic Gin HACHIBAN」を使用している。
樽由来の甘く芳醇なトップノートが広がり、口に含むと「HACHIBAN」の個性であるフレッシュな香味がゆっくりと追いかけてくるような1本だ。
「IWSCプロデューサートロフィー」の発表に注目したい。
Alembic大野蒸留所公式サイト : https://alembic.jp/
IWSC公式サイト:https://iwsc.net/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000119059.html
(田原昌)
※表示価格は全て税込