「ゲゲゲの鬼太郎」と浮世絵が融合。葛飾北斎の「百物語 さらやしき」をオマージュ

浮世絵の伝統を守りつつ挑戦を続け、さまざまな作品を生み出してきた版三社。同社はこれまで、ドラえもんやちびまる子ちゃん、進撃の巨人、スター・ウォーズ、スパイダーマンなどのマーベルシリーズ、ゴジラといった人気作品とのコラボレーションを展開し、独自の世界観を描き上げてきた。

そんな同社が今回、ゲゲゲの鬼太郎とコラボレーション。「妖怪百物語 さらやしき 清風故人」を6月28日(金)に発売した。

ゲゲゲの鬼太郎が浮世絵作品に!

版三社は今回、55年にわたり愛され続けている国民的アニメであるゲゲゲの鬼太郎とのコラボレーション作品として、浮世絵6点を制作。ゲゲゲの鬼太郎の不思議で少しだけ不気味な世界観を、浮世絵で見事に表現してみせた。

中でも目玉となるのは、葛飾北斎の「百物語 さらやしき」をオマージュした「妖怪百物語 さらやしき 清風故人」。お菊の霊が丑三つ時に井戸から顔を出すと、アニメ第6期の鬼太郎たちが秋風と共に訪ねてくるという構図だ。

皿を連ねることで体を蛇のように表現した北斎のお菊と鬼太郎の共演作は、不気味ながらもどこかコミカルで愛嬌がある。同作品の初版は100部限り。ゲゲゲの鬼太郎ファンはもちろん、自宅にマンガアートを飾りたい人もチェックしてほしい。

江幡喜之氏が浮世絵を新たなアートへと昇華

浮世絵のデザインは、版三社の絵師である江幡喜之氏が担当した。

江幡氏は浮世絵の伝統を現代に引き継ぎつつ、新しいアートの世界の創造にチャレンジ。現在までに、鉄腕アトムのNFTアートコラボや企業用浮世絵アイコンの制作など幅広いジャンルで活躍している。

また工房内でも、未来少年コナン浮世絵やゴジラネオン浮世絵、藤子・F・不二雄生誕90周年記念作品などを手掛けた。

今回の浮世絵についても、多くの人の注目を集めることとなりそうだ。

ゲゲゲ浮世絵「妖怪百物語 さらやしき 清風故人」
価格:30,000円(税別)
初版:100部
サイズ:(絵)縦29.0cm×横20.4cm/(額)縦40.5cm×横31.2cm×厚さ1.3cm
素材:(額装部分)木材、樹脂、アクリル/(絵)純手漉和紙
技法:ジークレー版画
商品ページ:https://www.ukiyoework.com/view/item/000000000224

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000031094.html

(IKKI)

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