新素材ココナッツレザーの新ブランド「never leather(ネバーレザー)」始動。土に還すというサービスも開始

エシカリージャパン社は新素材ココナッツレザーの新ブランド「never leather(ネバーレザー)」の始動とともに「レザーアイテムを土に還すサービス」の開始を発表。同社オンラインショップにて、レザーアイテム販売と同サービスをスタートした。

注目のココナッツレザーを使ったアイテムが気になる。

廃棄予定のココナッツウォーターが原料

同ブランドが扱うココナッツレザーの原料は、廃棄予定のココナッツウォーター。麻やバナナの茎などの天然繊維を混ぜることで耐久性の高い素材となる。また染料もすべて植物性だ。

「never leather」の“never”には同社のアイテムが「ずっとこのままの状態ではない」という“forever”へのアンチテーゼと循環の意味を込めたという。

名刺入れとキーケースをラインナップ

アイテムは、名刺入れとキーケースをラインナップ。

「never leather 名刺入れ」11,000円(税込)は、ダークグレー、ライトインディゴ、ナチュラルの色展開。

「never leather キーケース」5,500円(税込)は、ダークグレー、ダークインディゴ 、リーフィーグリーンの色展開だ。

なお、販売価格は変動する場合がある。また、素材はPeTA認証取得済み(※1)だ。

安全に土に還すというサービス

日本人のプラスチックごみ廃棄量は世界第2位(※2)。プラスチックが自然分解されるのに400年以上かかると言われているが、ココナッツレザーは約120日で土の養分となるという(※3)。

使い古した同社のレザーアイテムを返送すれば、同社が安全に土に還すというサービス「さよならの作法」もレザーアイテム販売と同時に開始した。

日本に新しい選択肢を広めたいという想い

同社代表は10年以上NGOで南アフリカ支援をしてきた。NGOだけでなく自分でビジネスとして貧困や環境問題にアプローチしたいと模索してきた中、インドで出会ったココナッツレザーに一目ぼれ。ココナッツレザーの誕生から「さよなら」までエコシステム全体に責任を持ち、日本に新しい選択肢を広めたいという想いでブランドを立ち上げた。

また、ココナッツレザー生地を製品化できる工房を探したが、新素材で扱い方が確立されていないためなかなか見つからなかったそうだ。同社代表が卸先や工房とのつながりをゼロから作るために全国を駆け回り、ともに製品化を目指す工房と出会えたことで同ブランドがスタートした。

ココナッツレザーでSDGsに貢献

インドではココナッツの大量廃棄が社会問題になっている。食材・飲料として活用されるが、余ったココナッツウォーターは毎日数千リットルも廃棄され水質汚染・土壌の酸性化の原因になっている。廃棄ココナッツウォーターを活用することで「環境汚染を軽減する」「インドの雇用をつくる」「日本にフェアトレード・アップサイクルを広める」などSDGsに貢献するという。

現在、多くの業界から本革・合皮とは一線を画す新素材として注目されているココナッツレザーを使用したアイテムを手に入れてみてはどうだろう。

公式オンラインショップ:https://neverleather.theshop.jp/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000125007.html

(角谷良平)

※1 動物実験をしておらず、動物由来の素材を使わないヴィーガン・アニマルフリー製品であることを証明する認証マーク
※2 国連環境計画(UNEP)による
※3 刻んでコンポストにした場合